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日本の鉄道、再生の歩み 「事故を忘れない」=中国紙 (3)

日本の鉄道、再生の歩み 「事故を忘れない」=中国紙 (3)

 ■安全 JR西日本が公式サイトに掲げる「再出発」

 急速な「JRの奇跡」も、2005年に最大の信用危機に遭遇した。

 2005年4月25日、JR西日本の列車1編成が兵庫県尼崎市で高速走行中に脱線、運転士を含む107人が死亡、500人以上が重軽傷を負った。この事故は国鉄分割民営化以降、最も重大な事故となった。調査の結果、事故の直接の原因は運転士がブレーキ操作を誤り、カーブで減速しなかったためだ。

 日本のマスコミは事故原因について、運転士が列車を遅延させないために減速を行わなかった、と伝えた。また、JR西日本は正確な運行ダイヤを確保するため、柔軟性のない無理な規定を運転士に課していた、とも指摘している。遅延の多い運転士には、「暴力的」再教育(直接的原因と関係ないレポートや作文、就業規則の書き写しのほか、複数の管理者に取り囲まれ、どう喝・暴言・罵声を浴びせられ、給与も減額された)を受けるというのだ。

 この種の再教育は国鉄時代から受け継がれてきた。日本のマスコミは事故を振り返るとき国鉄民営化に言及する。分割民営化後にサービスのあり方、スピードが追求され続け、最も大切な安全が軽視された、とみている。

 JR西日本は事故後、ふたたび利用客の信用を勝ち得るべく、事故の再発防止に向けた慎重な姿勢を示し続けている。現在に至るまで、JR西日本のサイト最上段には“再出発への誓い”が掲げられている。

 ■運賃 「青春18きっぷ」で手頃に日本周遊

 交通機関の安全以外の核心的問題は運賃だ。日本の鉄道の運賃について語るとき、短距離旅行であれば、大手私鉄はJRに比べて総体的に手ごろだ。長距離旅行ならば、JRの最も手ごろでバックパッカーに最適な乗車券「青春18きっぷ」を語らずにはいられない。

 「青春18きっぷ」は主に若者を対象としているが、実際には誰でも購入できる。毎年、春・夏・冬の学生の休みにあわせてのみ発売される。価格は5回(人)分で1万1500円(約750元)。1枚でJRの6つの旅客会社の列車が1日乗り放題となる。普通列車、快速列車、宮島フェリーなどが利用可能だが、新幹線や特急などの列車には乗車できない。ひとりで5回に分けて使うこともでき、ゆったりと旅を楽しむ人が日本周遊をするのに持ってこいだ。また最大5人で一緒に使うこともできる。大阪から東京まで、ひとりの片道料金はたったの約150元。一般的な新幹線利用なら、片道で少なくとも1万円(約650元)は必要だ。(編集HT)

 「人民網日本語版」2013年3月20日

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