中国鉄道の「立ち席」半額は可能か? 新幹線の「自由席」を参考に (2)
■日本の新幹線「自由席」を参考にする
日本は高速鉄道運営において世界的に最も成熟した国の一つだ。日本の高速鉄道「新幹線」では、「指定席」と「自由席」の2種類の乗車券がある。「自由席」の乗車券は「指定席」の乗車券よりも若干安い。指定席の乗車券は車両と座席を指定するが、自由席の乗車券は車両も座席も指定しない。自由席の車両にももちろん座席はあるが、地下鉄と同様に、先着順のルールがあり、必ずしも座席に座れるとは限らない。
当然、中国の状況は日本と完全に同じではない。数年間の発展を経て、中国の鉄道もさまざまな種類に変化してきた。長距離の国鉄や比較的距離の短い都市間鉄道、通勤用の都市鉄道などだ。
北京交通大学運輸経済理論・政策研究所の李紅昌・副所長は、公共交通機関として運営されている都市間鉄道と都市鉄道について、「政府から大量の補助金を支給されており、これらの路線の乗車券価格設定はもともと高くない。旅行者は乗車した際に、すでに割引を受けていることになる。しかも乗車している時間は長くなく、旅行者も頻繁に乗り降りする。正規料金か半額かという議論はあまり意味がない。統一された乗車価格は運営管理において有益だ」と指摘。一方、長距離路線については「立ちっぱなしというのは非常に辛い。サービスの質が犠牲になっている分は運賃面で適度に補うことを検討すべき」との見方を示した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年1月18日