揚州痩西湖の女性船頭
船の櫂を操る女性の口から流暢な英語の歌「The Show」が流れてくる。これは揚州痩西湖風景区の女性船頭を対象としたサービス技能コンテストの一幕だ。痩西湖は国家5A級風景区で、揚州で最も中心的な風景名勝区でもある。湖上の女性船頭はすでに単に船を漕ぐだけの仕事ではなくなっている。現在の痩西湖の女性船頭は船を扱う技術だけでなく、外観やマナー、揚州の文化などの知識も問われ、また「臨機応変」な才能が求められる。痩西湖の女性船頭46人のうち、8割以上は大専(短大)以上の学歴で、予選を通過してコンテストに参加した女性船頭8人はいずれも大学生だ。
痩西湖の女性船頭は歴史が長く、痩西湖の美しい風景と同様、同地の風景となっている。「痩西湖を世界級の公園にするためには、ふさわしい高品質の人材が必要だ。今回のコンテストで1位になった女性船頭は揚州市の『五一労働賞』を獲得する。」痩西湖公園の担当者によると、コンテストでは外観やマナー、業務・技能、現場の質疑応答、特技の披露の4つの段階からなり、審査委員は女性船頭たちの外観やマナー、品位、船の操縦の技能、解説のレベルなど様々な観点から採点する。
痩西湖の女性船頭は隋代に起源を持つ。しかし現在の痩西湖の女性船頭は1994年から始まったもので、同風景区が開催した「シン潼会船」の行事の後に残された木の船6隻がベースとなっている。同風景区では水上観光の一環として、船を操り、水泳のできる女性を募集して船頭として採用した。2009年に痩西湖の女性船頭を募集した際には、女子大生5人が採用され、「大学生の船頭」として話題になった。
数年の発展を経て、現在、痩西湖では馬悦さんのような大卒の女性船頭が46人に達し、専門の女性船頭チームを結成している。彼女たちの平均年齢は28歳で、全員が共産党員や青年団員、80%が大卒だ。女性船頭たちの構成も従来の現地の女性から、徐々に大学生を中心とする層へと移り変わり、単純な船の操作や水泳といった技能から、ガイドや歌の披露、外国語技能へと技能も向上している。揚子晩報が伝えた。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年3月15日