日本は地震や台風といった自然災害が多発する国だ。このことが日本の社会と個人に強い防災意識を持たせており、企業の中にも従業員に対する全面的な防災技能訓練を行うものがある。日本の不動産開発企業、森ビルは8月30日、地震に対する防災訓練を行った。人民網が伝えた。
森ビルの同日の訓練は東京・六本木ヒルズで行われ、従業員約250人が参加した。訓練は2部分からなる。第一の「体験訓練」は個人の防災意識を高め、震災発生後の対応能力を高めるためのものだ。同訓練では参加した従業員は心肺蘇生や傷の手当、負傷者の搬送、消火器の使用、災害用の食物や飲用水の使用といった知識や技能について学ぶと同時に、「地震体験車」で大規模震災の際の揺れを体験し、避難の知識について学んだ。第二の「救援組織訓練」では、東京で震度7の大規模直下型地震が発生したという設定で、震災後の避難や救援などの組織活動を行った。
同社従業員によると、同社では年2回、全職員を対象とした総合的な防災訓練を行っているだけでなく、毎月「防災要員」のトレーニングも実施し、同社近くに居住する従業員が災害発生時に効果的に救援活動に参加する主力となるようにしている。関連の災害知識を学び、十分な防災の準備を行うことで、災害発生時に大きな混乱が起こらないようにできるという。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年9月2日
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