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写真物語 「高い壁」の中で学ぶ少年犯罪者

 2014年05月13日10:58
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福州の郊外、山の上の最高の位置にこの世間から隔絶された学校はある。この学校では、教師が少ないため、授業をする教師は現地で所外から雇用された臨時教師だ。教室で授業する高学歴の警官。授業時間中、警官たちは教室の外の廊下で巡視している。授業を受ける「学生」。問題を解く15歳の服役者。課外活動で、自発的に文芸クラブを結成して、近く行われるパーティーの準備をする「学生」たち。
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 ごく普通の教室に、きちんと座って授業を受ける子供たち。だが一目見ると、この学校が普通とは違うことがわかるだろう。ここにいる学生200人以上は全員男子で、丸坊主の頭髪に灰色のナンバー付きの制服を着て、年齢は16歳から18歳の間だ。彼らは犯罪を犯したためにここで教育と改造を受けている。人民網が伝えた。

 この学校は福建省の未成年犯管教所内にあり、同校の教師は普通以上の忍耐心と精力を持ってこの特殊な学生たちを指導し、彼らの新たな人生の方向性を確立している。少年犯も教育を受ける権利がある。

 「国家の規定で、未成年者はだれでも教育を受ける権利があり、またこれら未成年犯は特に必要だ。彼らは一般的に教育水準が低く、法律を知らず、自分のやったことが違法だということさえ知らない。教育は、彼らの教育水準を引き上げ、再犯の可能性を引き下げる上重要な役割を果たす」。人民警察官で教師でもある林警官によると、同所では早くから、これらの子供たちに対する教育の重要性を理解していたが、当時は様々な条件の制限から、同所の人民警察官が子供たちに授業をするしかなかった。

 2012年から、多くの省・市級機関や社会団体の呼びかけの下で、共同建設した学校から毎年11人―13人の教師を同所に派遣して、未成年犯に国語(中国語)や数学、英語、歴史など6科目の授業を毎日午後3時間、1週間で15時間教えることが決定された。

 多くの関連機関の共同の努力の下で、同校は昨年末、正式に開校した。

 ▼未成年強盗団の中心メンバーが優秀な学生に

 劉宏毅君は2012年、知識教育を受けた初めての未成年犯となった。彼は中学1年から勉強を始め、現在は中学2年で、試験の度にクラスの上位に入っている。「一番得意なのは国語で、いつも80点―90点は取れる」と劉宏毅君は自慢げに語る。

 「以前は勉強はつまらないと思っていたが、今ではしっかり勉強して、早く家に帰りたい」。17歳になる貴州の少年、林華君は記者に対して、入学後の一番の目標はしっかり勉強して刑期の短縮を受け、出所して仕事を探し、しっかりと生活することだ。

 ▼「彼らの授業態度は外部の学生よりもよい」

 「これらの学生はより多くの責任感と愛情を必要としている」と警察官でもある林琪先生は語る。これらの子供の多くは以前は勉強嫌いで遊んでばかりで、後に犯罪の道に走った。彼らは一般の子供に比べて基礎が弱く、多くが今から勉強しても遅すぎると考え、将来に対して悲観的だ。軽々しく批判せずに、たくさん励まして、彼らの心と交流して指導する必要がある。

 ▼卒業証書を夢見る学生たち

 「子供たちに公的に認められた学歴を与えることと教師を増員することが、今の我々が最も重視している問題だ」。同所政治処の張警官によると、外部から募集した教師は人数が不十分なため、所内で教師の資格を持つか、研修を受けたことのある警官が学生に教えるしかない。しかし彼らは専門の教師ではなく、また教育施設や経費の面でも問題が存在する。

 張警官によると、同所では子供たちのためによりよい教育システムを整備しようとつとめると同時に、市教育システムの参加機関として、同所の教師配置の問題を解決したいと希望している。

 福建省唯一の未成年犯義務教育学校である同校は、依然として改善を模索する段階にある。直面する数多くの困難を徐々に解決していくことに彼らは信念を持ち、最大限の努力と可能性により、この特殊な学校を運営している。「花が傷ついたら、社会各界が共同で守る必要がある」。(文中の未成年犯はいずれも仮名)(編集YH)

 「人民網日本語版」2014年5月13日

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