李克強総理は現地時間17日午後、ロンドン自然歴史博物館で中英の商工業界が催した歓迎パーティーに出席し、式辞を述べた。

　李総理は「今回の訪英で両国は一連の互恵協力協定に調印し、より深い経済・貿易関係を築くようになった。第1に原子力、高速鉄道分野の協力強化。中国の巨大市場、優位性ある装備を英国の先進技術、革新的、創造的な理念と結合し、中英の共同創造を実現するとともに、協力して第三国市場を開拓することができる。第2に金融協力の強化。われわれはロンドンに人民元決済銀行を設立して、人民元と英ポンドの直接取引を実現することを発表した。これは国際的金融センターとしてのロンドンの地位をより揺るぎないものにするだけでなく、人民元の国際化、貿易と投資の自由化、円滑化の促進にもプラスだ。第3に人的・文化交流の拡大。英側が中国国民の英国ビザ取得手続きを簡素化することを歓迎する。訪中する英国の投資家、学生、観光客が増えることも歓迎する。これは中英関係を支える民意の土台を一層突き固めるうえで助けとなる」と表明した。

　オズボーン英財務相は式辞で「英中は重要な協力パートナーだ。中国の改革開放は世界に計り知れない影響を与えるとともに、英中関係の発展を力強く促した。李総理の今回の訪英は実り豊かな成果を上げた。人民元決済銀行の設立は英中の金融協力を力強く促進するとともに、両国の実務協力にとって新たな原動力となる。中国側と共に努力して、貿易・投資規模を一段と拡大したい。さらに多くの中国企業が対英投資を拡大するとともに、第三国市場を共同で開拓することを歓迎する」と表明した。（編集NA）

　「人民網日本語版」2014年6月19日