「2014北京国際旅遊博覧会(BITE)」が先月27日から29日までの3日間、北京国家会議センターで開催された。日本自治体国際化協会(CLAIR)や日本政府観光局(JNTO)など数多くの日本の機構・企業がブースを出展し、観光資源の紹介や、観光ツアー路線のPRを行ったほか、会場で来場者の問い合わせなどにも対応した。人民網が伝えた。
■PRに攻勢をかける日本出展団
本博覧会に出展した日本出展団の大きな特徴となったのは、出展した機構・企業の多岐にわたる顔ぶれや、出展ブースの多さだ。日本政府観光局は独立した大規模なブースを出展し、豊富な宣伝資料を揃えたほか、インタラクティブなイベント等も多数行った。また、地方自治体も、自治体国際化協会北京事務所の組織の下、それぞれ単独でブースを出展した。地方自治体と企業による合同出展のスタイルも日本出展団の大きな特徴だった。
今回出展した日本の機構・企業は旅行資源のPRだけでなく、観光産業チェーン全体にも触手を伸ばし、日本旅行に不可欠な交通、宿泊先、ショッピングなどの関連産業も視野に入れていた。
■日本のポップカルチャーを代表するキャラクターたちが応援に
一般公開日の初日、日本政府観光局のブースには日本が誇る世界的キャラクターのハローキティが応援にかけつけた。来場者らはハローキティと記念撮影するため、整理番号を手に長く延びた列に並び順番を待ち続けていた。北海道のブースでは、北の雪国を象徴する雪だるまのキャラクターが展示されていた。
地方のご当地キャラの中でも、恐らく中国で最も人気があるのは熊本県のキャンペーンキャラクター・くまモンだろう。くまモングッズは、九州のブースで最も来場者を引き付けるセールスポイントの一つとなっていた。中でも、愛嬌たっぷりで可愛らしいくまモンコースターは、九州に思わず行きたくなるような魅力に溢れている。
■展示の効果
他国のブースと比較すると、招待日に、日本ブースのためにやってきた業界関係者が明らかに多いことに気付いた。これは日本ブースのPRスタッフが多いことも影響しているはずだ。北京大学に留学中の学生らもボランティアで応援にかけつけていた。同時にアニメ・漫画的な要素が多くの来場者を引き付ける大きなセールスポイントとなっており、日本の出展ブースの人気に一役買っていた。
スタッフの配置や各種文化的要素の掘り起こしなどから、日本出展団の本博覧会への力の入れようが伝わってきた。同時に、本博覧会を通して、中国の人々の中で日本旅行への興味や人気が下がっていないことがわかった。会場を訪れた専門家は、「日本の美しい自然の風景が観光客を引き付ける重要な要素であることはもちろんだが、秩序ある観光市場の環境や極めて能力の高いスタッフも日本旅行の人気が上がっている核心的な理由の1つであることを無視してはならない」と指摘した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年7月2日