初のブラジル公式訪問を行っている中国の習近平国家主席は17日、ブラジリアでブラジルのルセフ大統領と首脳会談を行い、ともに両国の協力文書の調印式に出席した。中国新聞網が報じた。
中国とブラジルは同日、56項目の協力文書に調印することを明らかにした。このうち32項目については、両国首脳立会いの下、署名が行われた。
首脳立会いの下取り交わされた協力文書は、経済貿易、文化、科学技術、教育、国防、金融、人材交流など幅広い分野を網羅している。主要なものは次の通り。
▽中国・ブラジル両国政府による相互防衛援助協定補充議定書
▽中国・ブラジル両国外務省による商務渡航ビザの申請発給手続簡略化に関する合意書
▽中国国家発展改革委員会とブラジル運輸省による鉄道交通分野での協力強化に関する了解覚書
▽中国国家航天局とブラジル宇宙局によるリモートセンシング衛星データおよび応用の協力に関する了解覚書
▽中国孔子学院本部とブラジル教育省によるブラジル連邦大学における孔子学院増設に関する了解覚書、ブラジルでの中国語教育に関する了解覚書、孔子学院本部とブラジル3大学との協力による孔子学院設立合意書
▽中国輸出入銀行とブラジル・ヴァーレ社による、融資額50億ドル(約5065億円)の融資枠組協定
▽中国銀行とブラジル・ヴァーレ社による、グローバル融資協定
▽中国長江三峡集団公司・三峡ブラジル公司とブラジル国営電力会社による戦略的協力協定
▽中国関連企業とブラジル航空機メーカー・エンブラエル社による、E190 型機60機の売買契約書
上記以外に今回の習主席ブラジル訪問中に取り交わされた24項目の協力文書についても、中国側企業によるブラジル産食糧品の購入合意12項目など、極めて幅広い分野をカバーしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月18日