26日午前、沈海高速道路の浙江省寧波方面行き車線台州臨海の北1キロ附近で、ランドローバー車が大型バスに追突された。車内のトランクに積まれていた価値約2億元(約32億8768万円)の氷翠仏彫刻があやうく損害を受けるところだった。中国新聞網が伝えた。
同日午前8時20分ごろ、乗客1人を乗せた大型バスは象山観光に向かっていたが、十分な車間距離をとらなかったことからランドローバー車に追突し、ランドローバーは後ろのガラスが全て割れる被害を受けた。
交通警察によると、大型バスよりもランドローバーのトランクと後部ガラスの方が深刻な被害を受けており、また同車トランクに積まれた木の箱にはプラスチックや布などで厳重に包装された高さ1メートルほどの玉の仏像が納められていた。
ランドローバーを運転していた張さんによると、この仏像は氷翠仏彫刻で、一種の玉で作られており、重さは50キロ以上になる。友人が新疆維吾爾(ウイグル)自治区で購入し、400万元(約6576万円)近くかけて彫刻したもので、湖南省や上海、福建省などの展覧館で展示されたという。上海で展示した際には2億元で購入を希望する人も現れたが、友人は売らなかった。
「もし破損していたら、どうしたらよかったのか」。張さんは緊張した様子で語る。バスを運転していた運転手も驚き、事故の関係書類に署名する手つきもおぼつかなかった。
念のために交通警察はランドローバーに乗車していた3人に荷物を全て開けさせて検査したが、幸い仏像には破損はなかった。写真/CFP (編集YH)
「人民網日本語版」2014年7月28日