中国国家観光局と東京中国文化センターが共催する中国観光文化資源プロモーションの一環となる「現代中国陶磁器・絵画展」が28日、東京で開幕した。有名陶芸家の関宝琮を含む9人の芸術家が中国から招かれた。同日行われた開幕式には、程永華・駐日中国大使や鳩山由紀夫・元首相などが出席した。人民網が伝えた。
中国では今年6月、京杭大運河とシルクロードの世界文化遺産登録が決まったばかり。今回の展覧会は、「中国大運河・シルクロード世界遺産登録記念――『陶風磁韻』中国陶磁器絵画芸術ウィーク」と名付けられた。2カ所の文化遺産登録を切り口に、中国の芸術家9人による陶磁器と絵画作品を紹介し、中国のシルクロード伝統文化に対する理解を日本の人々に深めてもらうねらいだ。会場は東京中国文化センター、8月1日まで5日間の会期で行われる。
程永華駐日大使は28日の開幕式のあいさつで、「中国の陶磁器はシルクロードなどの陸上・水上のルートで世界各地に伝えられ、大きな影響をもたらした。日本の茶道・花道・禅宗文化などへの影響も大きい。今回展示される9人の現代芸術家の陶磁器と絵画作品は、伝統を継承すると同時に、革新的な要素も加わっており、とてもユニークだ」と述べ、「今回の展覧会は、中国の伝統文化に対する日本人の理解を深め、中日両国の文化交流を促進するものとなる」と評価した。
鳩山元首相は、「中国の陶磁器と絵画芸術は日本に対して非常に大きな影響を与えた。長期にわたる発展のうちに、両国の陶磁器芸術は相似点と相違点を持つようになった。同じ部分を残しつつ、違う部分を包容することは文化の真髄だ。両国の政治関係も同様に、共通点を探して相違点を残し、共同発展させなければならない」と語った。開幕式の終了後、鳩山元首相は邸宅の「鳩山会館」に中国人芸術家らを招いて晩餐会を開いた。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年7月30日