2014年アジア太平洋経済協力(APEC)会議の一連の国際会議に集まったのは、世界の政治指導者やビジネス界のエリートに限らない。400人以上の記者も北京に集結した。記者の数は、APEC史上最多となった。世界各地から訪れたメディア関係者は、今回のAPECをどのように見ているのだろうか。新華網が伝えた。
日本NHKに勤める米国人記者のAlexander J. Wortman氏は、今回初めて北京を訪れた。わずか3日間という滞在期間で、この有名な都市を十分知ることは、彼にとってほぼ不可能だった。プレスセンターとホテルとの往復を毎日繰り返すなか、彼にとって最も深く残った北京滞在の印象は、厳しいセキュリティチェックと、頭を上げた時に見えた澄み切った青空だったという。
Wortman氏と同じように、APECを初めて取材した外国人記者の多くが、北京市が講じた徹底した煙霧対策や交通渋滞の改善措置に対し、深い感銘を覚えた。日本「テレビ朝日」の富坂範明記者は、「北京の大気の質は極めて良好で、交通渋滞も起こらなかった。これは、北京がAPECを成功させるために、大変な努力を払った事実を裏づけている。ひとつの国際的な大都市が国際大型会議を開催することには、本来、さまざまな困難がつきものだと思う。だが、北京はこれらの『困難』を立派に克服した」とコメントした。
APEC取材は今回が2度目という日本「毎日新聞」の井出晋平記者は、「前回はバリ島でのAPECを取材した。今回の北京APECは、バリの会議と比べ、参加者・規模ともに、はるかに大きいという印象を受けた」と述べた。
会議場の施設に着目した外国人記者も多かった。彼らは、共通認識として、「非常に居心地の良い施設」「サービスが行き届いたプレスセンター」「完備された公共施設」「非常に人間的な設計」「使い勝手の良い施設」「見た目・香り・味の三拍子揃った各種の料理」などを挙げた。また、会場内の中国テイストは、外国人が中国に対する理解を深めるための、絶好の学習の機会となった。
日本「テレビ朝日」の花田克治カメラマンがレンズの焦点を合わせたのは、会場内の「中国文化」だった。花田カメラマンは、「会場内の随所に中国伝統文化の香りが漂っているのは、大変素晴らしいことだ。中国文化に対してある程度の理解を持っている人であれ、初めて中国文化に接した人であれ、誰もがとても興味を持ったと思う」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年11月11日