北京市内の辺鄙な一角で、孤児や出稼ぎ労働者の子ども、何らかの問題を抱える子どもを中心に編制された少年野球チームのメンバーが練習に汗を流している。チームには数十人おり、野球に情熱を注ぐことで、より充実した生活を送ろうと奮闘している。このわけあり少年野球チームの発起者でありコーチを兼任する李偉さんは、野球に打ち込むことで、彼らが社会に何らかの迷惑をかけることを免れることができるのではないかと考えている。より重要なのは、孤児院の子どもは体力や身体能力こそ都会の子どもに敵わないものの、貧しい暮らしを余儀なくされてきた子どもたちは根性があり、彼らはスポーツに取り組むことは運命を変えるチャンスであると知っている。様々な面で条件が劣るチームだが、彼らは何度も国内大会で優勝を果たしており、中国を代表して少年軟式野球選手権で優勝した経験もある。この10年間に20人以上のメンバーが次々と省級のプロ野球チームに入団し、中には大学入学を果たした子どももいる。李偉さんは今でもよく孤児院や貧困地域を訪れ、必要な身体条件が揃った子どもを見つけてはスカウトして連れ帰り、野球を指導している。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年12月31日