学校や幼稚園が夏休みに入り、多くの子供が自宅でネットショッピングを行っている。アカウントネームやパスワードを端末に保存したままの両親が多いことから。「悪ガキ」たちが次々と、ネットショッピングをめぐる問題を引き起こしている。金陵晩報が伝えた。
〇 自宅に「ヘビ」出現! 実は子供がネットで購入
2日前、仕事を終えて自宅に戻った福州市民の郭さん(女性)は、某オンラインショッピングサイトの購入履歴に、代金未決済のおもちゃの購入記録を見つけた。4歳の息子が注文したものだった。
「息子は、字の読み書きもまだ完全にできないのに、ネットで買い物はできる。最初は私も信じられなかったが、売り手からの受注メールに、『送料は無料にします』と書かれていたのを見て、本当に困惑するやら可笑しいやら」と話す郭さんは、現在、購入履歴をチェックし、必要なもの以外は、売り手に謝りを入れて注文をキャンセルすることが、日々の日課になっているという。
同じような目に遭っているのは郭さんだけではない。重慶に住む杜さん(女性)は、なんと自宅にヘビがいるのを発見した。驚いた彼女は、警察に通報した。警察が調べた結果、彼女の息子がヘビに興味を持っており、オンラインで1匹のヒメナンダ(姫南蛇)を購入したことが判明した。息子が眼を放した隙に、ヘビがリビングルームに逃げ出したという。
「悪ガキ」たちが親に無断でネットショッピングをしたことで起こる面倒ごとは、このような小さなことに留まらない。山東シ博に住む劉さん(女性)の13歳になる息子は、母親の銀行カードを使い、ネットショッピングに1万元(約16万6500円)以上を費やした。驚いた劉さんは、カードの偽造盗難事故に遭ったと勘違いして、すぐに警察に通報した。
〇 ニューメディアに取り囲まれた子供たち、買い物方法もすぐにマスター
広東省社会科学院青少年成長教育研究センターがこのほど発表した「2012年広州市少年先鋒隊メディアリテラシー教育に関する調査研究報告書」によると、子供の3割近くは、ネット上の友人を持っており、ネットショッピングをする習慣がある子供は3割を上回った。5割近くの子供が微博(ウェイボー)のアカウントを持ち、自分専用の携帯・スマホやiPadを与えられている子供は半数を上回った。
報告によると、モバイル端末がここ数年急成長しており、各種デジタル製品は小学生の間にも大々的に普及している。だが、残念なことに、子供たちは、それらの正しい使い方を教えられていない。ゲームをする、友人とチャットする、音楽を聴く、などが、子供が携帯やiPadなどのモバイル端末の主な用途であり、子供が楽しむゲームと、大人が遊ぶゲームとの違いは、ほぼ無くなっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年8月15日