習近平国家主席は22日午前にインドネシアの首都ジャカルタで開かれたアジア・アフリカ首脳会議で「バンドン精神を発揚し、協力・ウィンウィンを推進」と題する重要演説を行い、各国がバンドン精神を大々的に発揚し、新たな時代的内容を付与し続け、協力・ウィンウィンを柱とする新型の国際関係の構築を推進し、国際秩序と国際体制のより公正で合理的な方向への発展を後押しし、アジア・アフリカ協力を強化する必要性を指摘した。
習主席はバンドン精神の発揚について、次の3点を提言した。
(1)アジア・アフリカ協力の深化。新たなチャンスと試練を前に、アジア・アフリカ諸国は互恵協力と共同発展を堅持し、発展戦略を結合し、アジア・アフリカ経済の相互補完性を発展の相互推進力に転化し、地域および地域を跨ぐ協力を深化し、貿易と投資の自由化と円滑化を推進し、広範囲、多レベル、包括的なアジア・アフリカ協力の新情勢を構築する。小異を残して大同につくこと、開放と包括性を堅持し、交流と相互参考の中で長所を取り入れ短所を補い、小異を残して大同につく中で前進する。
(2)南南協力の拡大。数多くの発展途上国は発展の加速、民生の改善という共通の使命を抱えており、結束して助け合い前進すべきだ。アジア・アフリカ諸国は中南米、南太平洋およびその他の地域の途上国との団結・協力を強化し、国家統治面で対話と交流を拡大し、世界や地域の重大問題における意思疎通や調整を緊密化し、制度整備を強化し、世界平和維持・共同発展促進の勢力を強大化する必要がある。中国側はアジア・アフリカセンターの設立というインドネシアの提案を支持する。
(3)南北協力の推進。相互尊重と平等を堅持する。先進国が発展支援の約束をしっかりと履行し、政治的条件をつけないことを基礎に途上国に対する支援を強化し、より平等で均衡ある新型のグローバル発展パートナーシップを構築し、南北格差を縮小するよう後押しする。
習主席は「新たな情勢下、中国はアジア・アフリカ協力を揺るぎなく推進する。年内に国交のある後発開発途上国に対して97%の課税製品に対して関税を免除するとともに、引き続き途上国に対していかなる政治的条件もつけない支援を行う。中国は関係各国と共に『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)建設を推進し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)をしっかりと設立し、シルクロード基金の役割をしっかりと発揮することを望んでいる。中国は南南協力および南北協力を引き続き推進し、地域と世界の平和・安定を維持し、共同発展・繁栄を促進する」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月23日