江蘇省南京市浦口区去橋北路にあるショッピングセンターの地下一階で9月13日午後7時頃、門に頭を挟まれた幼児が大声を出して泣いているとの市民からの通報が相次いだ。助けを求める知らせを聞いた泰山新村派出所の警察官が直ちに現場に向かったところ、現場は多くの市民で人だかりができていた。警察官はすぐさま人だかりを掻き分け前に出ると、子供の頭がガラス扉に挟まれ動けない状態だ。傍で子供の親が緊張しながら我が子を支えており、警備員は反対の扉の辺りに立って手で扉を抑え子供に二次災害が及ばないよう防いでおり、現場は緊迫した硬直状態に陥っていた。警察官が急いで子供をなだめ助けようとしたが、ガラス扉の下部は丈夫な鉄で固定されている。素手での救出は困難だったので、消防に緊急応援要請を行うしかなかった。みるみるうちに子供の泣き声が小さくなってきたので、これ以上何かあってはいけないということで警察官は現場で思い切った決断を下した。現場にいる市民と消防隊員が一致団結し、まず扉を少し動かすことに集中するよう要請した。多くの市民が協力した結果、ついにガラス扉はゆっくりと動き始め、子供の救出に成功した。救出後、子供は病院に救急搬送され検査を受けた。現在のところ、病院の初期診断では子供に異常はないとのことだ。子供の保護者は当時このショッピングセンターの地下一階でご飯を食べており、子供はそばで遊んでいた。目を離したすきに、扉のところでいたずらをしていた子供が誤って頭を挟まれたという。
幸い、付近にいた市民と警備員がすぐに発見して保護措置を採ったため、最終的に子供は助かった。警察は、「大人が子供を連れてショッピングセンターに行くときはまず子供をしっかり見ていること、くれぐれも目を離さないこと、今回のように子供が思いがけない危険な事故に巻き込まれないようにすること」とこの場を借りて注意を促した。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年9月15日