毎年夏休みになると、普段は離れ離れで暮らしている両親が働く都市にやってくる子供達がおり、「小さな渡り鳥」と呼ばれている。都市にやってくる「小さな渡り鳥」達は、どんな夏休みを過ごしたのだろう。人民日報が報じた。
再会するも難しい埋め合わせ
河北省邯鄲市から列車で450キロ離れた北京のマッサージ店で働いている趙海麗さん夫婦は、「息子・樊(8)は学校に通わなければならないし、私たちは働かなければならないし、分かれて暮らすしかない」と肩を落とす。
夏休みになり、樊君が北京にやってくると、貴重な再会となり、お母さんの趙海麗さんは、普段の埋め合わせにと、「公園に行ったり、遊園地に行ったり、時間があれば博物館に行ったりしたい」と計画していたものの、「夫の視力が悪いため、離れられない」と、計画の一部は実現できなかったことを嘆いた。
北京滞在期間が短すぎる
同じく「小さな渡り鳥」でも、近くの水餃子店に来ている賈君(9)は、毎回おばあちゃんと、河北省唐山市から北京にやってくるため、樊君より恵まれている。
賈君のお母さん斉輝燁さんは、「子供たち2人は一緒にバトミントンをしたり、パソコンでゲームをしたりすることもある。でも、一緒にいる時間はそれほど多くない。 子供も仲良くなるには時間が必要で、北京には1カ月ほどしかいないため、仲良くなったかと思うとまた別れなければならない」と話す。