中国の習近平国家主席は28日にニューヨークの国連本部で一般討論演説を行い、協力・ウィンウィンを核心とする新型の国際関係を構築し、人類運命共同体を築く必要性を強調した。人民日報が伝えた。
「平和、発展、公平、正義、民主、自由は人類共通の価値であり、国連の崇高な目標でもある」。習主席は「新たな歴史的出発点に立ち、国連は世界の平和と発展という重大な課題にいかにより良く答えるかを深く考える必要がある」と指摘した。
習主席は「平等で相互理解的なパートナーシップを構築し、対話による紛争解決、協議による溝の解消を提唱する必要がある。公正で共に享受する安全保障構造を構築し、国連および安保理の核心的役割を十分に発揮する必要がある。開放・革新、包容・互恵的な発展のビジョンを図り、『見えざる手』と『見える手』を活用して、効率と公平性の双方に配慮した規範構造を築く必要がある」と指摘した。
習主席は「和して同ぜず、様々なものを受け入れる文明交流を促進し、自然を尊ぶグリーン開発の環境システムを構築し、エコ、低炭素、循環型、持続可能な発展の道を堅持する必要がある」と指摘。「中国国民が夢をかなえることは、必ずや各国に一層のチャンスをもたらし、世界の平和と発展をより良く促進する」と述べた。
また「中国は常に世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の維持者であり、国連憲章の趣旨と原則を核心とする国際秩序と国際体制を引き続き維持する」と強調した。
習主席は「中国は10年間を期限に総額10億ドルの中国―国連平和発展基金を創設することを決定した。新たな国連平和維持能力待機制度に参加し、8000人規模の平和維持待機部隊を設立することを決定した。中国は今後5年間でアフリカ連合に総額1億ドルの無償軍事支援を行い、アフリカの常備軍と危機対処部隊の設立を支持することを決定した」と述べた。
各国指導者は国際情勢、国連の役割、重大な国際・地域問題について見解を述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年9月29日