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95歳の日本人高齢者が中国の大学生と対話、侵略の過去を語る

人民網日本語版 2015年10月13日10:56

自撮り棒で学生と記念撮影をする「神爺さん」質問に答える「神爺さん」2010年に中日友好貢献賞を受ける。証書を授与する当時の長宋健会長学生と交流する2人の娘さん神宮寺夫妻と日本に住む中国人研修生
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第二次世界大戦当時、中国侵略日本軍の在長江中下遊部隊で通信中隊長として任務ていた95歳の高齢者、神宮寺敬氏が2人の娘と一緒に日本から中国を訪問した。中国人民大学と学生が開催した対話会で、自身の第二次世界大戦での軍隊経験、戦後の回顧と反省、長年携わってきた中日友好交流活動の最初のきっかけを語った。神宮寺敬氏は学生達から親しみを込めて「神爺さん」と呼ばれている。国際在線が伝えた。

「神爺さん」と綾子夫人、そして2人の娘は山梨県の日中友好協会で活発に活動しており、国費留学している中国人留学生に長年住居を提供しているだけでなく、中国人留学生のために家の間取りを改造した学生宿舎も建てた。神宮寺氏と綾子夫人は毎年秋の時分に北京の中国人の友人を訪れており、今回は48回目の訪問となる。

今や95歳の高齢者の頭髪は真っ白で、杖をついているが、依然として元気はつらつで楽観的、ユーモアたっぷりだ。対話が始まると「私は歳をとっているので視力が悪くなってしまい、老眼鏡をかけないといけない。かけなければ顔面偏差値はもっと高いんだけどね」と冗談を言ったり、自身の免許証を皆に見せながら「身体はまだまだ丈夫なんです」と自分で言ったりとお茶目な一面を見せた。

第二次世界大戦で中国侵略日本軍に加わった際の自身の経験を話す時、ユーモアたっぷりなお爺さんは急に神妙な面持ちになり、会場はすっかり真剣な雰囲気になった。彼は「戦争は被害を受けた国の人々に甚大な傷跡を残すだけでなく、日本の一般人も痛みを伴う」と語る。彼は戦友と帰国した後、ずっと考えていたのは「なぜこんな戦争が起こったのか?戦争が世界に何をもたらすというのか?」ということだ。徐々に歴史が遠のいていくにつれ、侵略戦争に参戦した生存者も徐々に少なくなっている。彼は自分が生きている限り、中日2国間の若者に自身の経験を語り、記憶に歴史を刻み、平和の重みや大切さを解き、中日両国の友好関係の発展と促進に貢献したいと考えている。

質問タイムでは、「神爺さん」の長寿の秘訣を質問した学生に対し、神宮寺氏はユーモアを交え「適当にやることだね」と答えた。恋愛は真面目にしなければいけないが、その他一般的なことは慌てないで、適当主義」を持てばいいという。

安倍首相の新安保法案についての見方を鋭く質問した時は、「戦争に参加した人たちは戦争の痛みについての話には消極的だ。安倍首相は今まさに日本を戦争国家にしようとしているが、一般の日本人は反対している。我々、特に戦争を経験したことがある人間は立ち上がって阻止しなければならない。今、安倍首相は一時的に勝っているが、最終的に必ず平和が勝利する」と語った。(編集JK)

「人民網日本語版」2015年10月13日

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