習近平中共中央総書記(国家主席)は5日、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長とハノイで会談した。双方は「長期的安定、未来志向、善隣友好、全面協力」の方針と「良き隣人、良き友人、良き同志、良きパートナー」の精神を堅持し、両国の包括的・戦略的協力パートナーシップの持続的で健全な安定した発展を促すことで合意した。
習総書記は中越両党・両国関係の発展について7つの提言をした。
(1)政治による先導を強化し、ハイレベル交流の伝統を継続し、両党・両国のハイレベルの意思疎通と相互信頼を強化し、両国関係に対する政治による先導、トップレベルデザインを強化する。
(2)政党間交流を深化し、両党の新たな党政幹部育成協力計画をしっかりと実施し、両党の理論シンポジウムを成功させる。
(3)発展戦略を連携する中越の発展は互いにとってチャンスだ。両国はすでに「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)と「2回廊、1経済圏」(中越をつなぐ2本の経済回廊、北部湾経済圏)の枠組での協力を拡大し、生産能力協力を強化することで重要な共通認識にいたっている。
(4)両軍、国連平和維持活動、安全・防衛、麻薬撲滅、出入国管理などの分野で両国の交流・協力を強化する。
(5)友好感情を深め、両国の人的・文化交流を強化し、メディア、文化、教育、観光、青年分野の協力を強化し、中越友好を支える民意の基盤を固める。
(6)海上協力を推進し、既存の共通認識を実行に移し、双方の協議を正しいルートとし、協力・開発を共通の目標として、海上の溝を適切に処理し、コントロールし、一歩一歩共通認識を蓄積し、共通利益を拡大する。
(7)国際協調を強化する。中国側は国際・地域の場でベトナム側が一層の役割を発揮することを支持する。両国が国連、アジア太平洋経済協力(APEC)会議など多国間・地域的枠組で調整と協力を強化し、アジアインフラ投資銀行の設立、中国―ASEAN自由貿易圏のアップグレード、域内包括的経済連携(RCEP)交渉を推進することを希望する。中国側はASEAN共同体の構築を支持し、ベトナムによる2017年APEC首脳会議の開催を支持する。
グエン・フー・チョン書記長は「ベトナムの党、政府、国民は常に中国との関係を重視しており、『16字』の方針と『4つの良き』の精神に照らして越中の包括的・戦略的協力パートナーシップの踏み込んだ発展を推進し、互恵協力を拡大し、溝を効果的に管理・コントロールする。ベトナム側は両党・両国の上層部と各レベルの緊密な交流を継続し、両国貿易の持続可能な成長を推進し、『2回廊、1経済圏』と『1ベルト、1ロード』の発展協力を推進することに賛同し、中国側がベトナムのインフラやハイテク分野への投資を強化することを歓迎する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月6日