春運(春節<旧正月>の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)はもう始まったが、内蒙古(モンゴル)フルンボイル市の根河駅では忙しげな光景は見られない。たまにやって来る観光客を除けば、一日上下4本の旅客列車に乗っているのは、内蒙古大興安嶺・国有重点森林地帯に住む人々である。駅は一見したところ、田舎町の小さな駅と変わらない。厳しい寒さだけ――2月1日の室外気温は-36℃前後である——が、ここが中国で最高緯度の駅の一つであることを思い起こさせる。新華網が伝えた。
1956年に建てられた根河駅は、大興安嶺の北部分の西側傾斜面にあり、フルンボイル市からは北側に位置する。ハルビン鉄道局ハイラル運輸区管轄の「三等駅」(一日の旅客数2000人以上、取扱貨物100個以上などの条件を満たす駅のカテゴリー)で、121人の駅職員が働いている。一日2対の旅客列車と6対の貨物列車が通る。根河地区は寒冷・湿潤が特徴の気候で、年間210日以上が凍結期であり、年平均気温は-5.3℃、最低気温は-51.5℃。史上最低気温は-56℃に達したこともある。こうした特殊な気候の下にあることから、根河は中国で一番寒い場所として知られ、その駅も「中国で最も寒い駅」と言われるようになった。(編集MA)
「人民網日本語版」2016年2月3日