プレーオフ進出を逃した米NBAロサンゼルス・レイカーズに所属するコービー・ブライアント選手が14日、今シーズン最終戦に臨み、現役最後となる試合で素晴らしいプレーを披露した。いつかはこのような日が来ることはわかっていたが、多くのコービーファンは、心中穏やかではなかったであろう。今シーズンが始まったばかりの頃、37歳になるコービー選手は引退を表明した。引退宣言後、「96黄金世代」を築いたこの偉大な選手は、一試合ごとに「さよなら」の演出をした。20シーズンにわたる彼の現役生活で生まれた仇・恨み・情・縁などがすべて、各地で試合が行われるたびにだんだんと昇華され、ハッピーエンドに向かっていくかのようだった。彼をこよなく愛するファンであろうと、彼を憎んで止まないファンであろうと、すべての人々がコービー選手に心からの尊重と祝福の気持ちを贈った。コービー選手も、一試合ごとに、心から愛するバスケットボールと愛着のある試合場に別れを告げた。最終試合の前にファンとの交流イベントに参加した彼は、涙を浮かべて謝意を示し、自分のすべてを出し尽くしたと述べた。だが、実際には最終試合で60得点をマークし、相手チームを完全に打ち負かした後、コービー選手は「さようなら」の言葉を発することはなく、「Mamba's out(ブラックマンバ=コービー、退場)」という言葉を残し、場内からのカーテンコールに応えた。激しいプレーで黄金時代を築いたこの名選手は、ファンに手を振りながら別れを告げ、多くの人々の青春と激情を持ち去った。新華社が伝えた。
●浙江の企業オーナー、コービー引退で1日休業
銭江晩報の報道によると、14日、NBAプレーヤー「ピーターパン」ことコービー選手は、今シーズンの最終試合後、正式に現役を引退した。「コービー引退により1日休業」を知らせるある企業の通知が、微信(Wechat)のソーシャル機能「モーメンツ」で話題になっている。この通知には、「たとえ第2のコービーが登場しても、私たちに第2の青春は来ない」と記されていた。この通知を出した杭州にあるベンチャー企業は、誰もがうらやむ企業となった。1990年代生まれの同社の創業者は、コービー引退を記念するために、パートナーと相談して、従業員に一日の休暇を与えることを決めたという。
●動画で中国サッカーファンに感謝の気持ちを示したコービー
中国新聞網の報道によると、14日、コービー選手は自身の微博(ウェイボー)に動画を投稿、自分を応援してくれた中国のサッカーファンに感謝の気持ちを示した。彼は、「20年もの間、レイカーズでプレーできたことを誇りに思っている。ファンのみなさん、これまで僕を支えてくれて、本当にありがとうございます」と述べた。動画では、中国語の「ニイハオ」で中国のファンに挨拶し、中国語の字幕も添えられており、中国のサッカーファンをますます感心させた。
ネットユーザーからは、コービー選手に対し、「ありがとう、私のヒーロー」「永久不滅のブラックマンバ、コービー選手!」「あなたこそ、常に勝者であり続けた人間」などのメッセージが続々と寄せられた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年4月15日