李克強総理は21日午後、中印国境問題特別代表の第19回会談に出席するため訪中したインドのDoval国家安全顧問と中南海紫光閣で会談した。人民日報が伝えた。

李総理は「中印国境問題特別代表会談は始動以来、双方の相互信頼の強化、共通認識の拡大に建設的役割を発揮してきた。われわれは引き続き中印関係の大局に立ち、外交ルートを通じた、平和的方法による国境問題の適切な解決について議論する必要がある。公平で合理的、双方共に受け入れ可能な解決案に達するまで、溝をうまく管理・コントロールし、国境地域の平和と安寧の維持に共に努力しなければならない。これは両国の経済・貿易協力の踏み込んだ推進に安定した予期を提供することにもなる」と表明。

「現在世界経済は回復力に乏しく、地政学的動揺が際立っている。中印が共に最大の新興エコノミーとして、中・高度の経済成長を維持することは、世界を鼓舞し、アジアを先導するものだ。双方が両国関係の良好な発展基調を大切にし、維持し、強みによる経済的補完を十分に発揮し、複数の分野で実務協力を展開し、国際・地域問題で意思疎通と調整を緊密化し、中印が連携して平和と安定を維持し、発展と進歩を促進するとの積極的なメッセージを世界に発することを希望する」と指摘した。

Doval氏は「印中関係は積極的な進展を遂げた。両国は経済発展の大きな試練に直面するとともに、協力展開の大きなチャンスも前にしている。中国側とハイレベル交流を強化し、経済、安全保障など各分野の協力を強化し、国境問題を適切に処理し、両国関係の一層の発展を促したい」と表明した。（編集NA）

「人民網日本語版」2016年4月22日