四川省成都市に住む「90後（1990年代生まれ）」美女の鄧さんは、アパレル業界で働いた経験がある。以前、知人のクローゼットの整理を手伝った際に、「人々は衣替えシーズンになると、洋服ダンスやクローゼットの中がぐちゃぐちゃになってしまい、整理するに四苦八苦している」状況に偶然気づいた。そこで、オンライン学習と昔のアパレル販売の経験を活かし、「クローゼット整理師」となり、「ものぐさな人々」に代わってクローゼットを整理する仕事を始めた。中国日報網が伝えた。

鄧さんは「クローゼットの整理は、大変手のかかる仕事だ。デザイン、色、素材、季節などさまざまな条件によって手持ちの服を分けて整理し、クローゼットに整然と収納しなければならない。クローゼット整理料金は、クローゼットの長さに基づいて計算する。1メートルあたり100元（1元は約16.6円）を基準にしている。一般的なクローゼットの長さは3メートル前後で、整理作業には約3時間かかり、約400元を徴収する。これまでに最も高額だったのは、1日半の作業で、2千元ほど徴収した」と話した。彼女の商売は現在とても好調で、顧客からの評価も高く、1カ月の収入は1万元近くに上るという。彼女は今、自分でクローゼット整理会社を立ち上げる計画を練っている。

クローゼット整理師は、顧客のカラーのスタイルをチェック・診断して、方向性をもって顧客のクローゼットを整理する。その後、顧客に同伴し、顧客が現在所有している服とコーディネートしやすい衣類を買いに行き、服選びやコーディネートに関する専門的なアドバイスをする。クローゼット整理師は、顧客の要望を踏まえ、デザイン・色・コーディネートなどの視点から、TPOに合った装いを完成させる。今のところ、クローゼット整理師のサービスは、個人のクローゼット整理とショッピング同行が主なものだが、一歩進んだ関連サービスも展開されつつある。この業界は、国内では芽生えたばかりで、就業人口はまだ極めて少ない。主な顧客層は、30歳以上のおしゃれに関心が高い女性と一部のビジネスマンという。（編集KM）

「人民網日本語版」2016年4月29日