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無形文化遺産二世、コースウエアで京劇の臉譜を若い世代に伝える

人民網日本語版 2016年05月16日15:04

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青い顔の竇爾敦、赤い顔の関羽、白い顔の曹操…。伝統演劇・京劇で使われる仮面・臉譜はとても美しいが、その色付けは非常に難しい。林泓魁さんは、その臉譜の色付けをする第五代継承者。コンピューターを専門に学ぶ80後(1980年代生まれ)でもあり、北京西城区無形文化遺産北京工芸臉譜作成技芸プロジェクトの継承者・トン(にんべんに冬)秀芬さんの息子だ。林さんは母親から技能を学んで「無形文化遺産二世」となった。コンピューターと臉譜の色付けの技能を兼ね備え、豊富な創造力を誇る。伝統技能を杓子定規にとらえることなく、斬新な思考で中国伝統文化に新たな息を吹き入れている。人民網が伝えた。

北京の広安門の中にある長椿寺には、西城区無形文化遺産保護センターがあり、そこにアトリエを構える林さんは、忙しく製作活動に携わっている。爪ほどの大きさの臉譜でも、1メートル以上の臉譜でも、林さんの手により生き生きと描かれていく。「女形の口は、今は普通の口の形を描き出す。でも、昔は赤い点だけだった。伝統的に、『さくらんぼのような小さな口』の女性が美しいとされてきた。京劇が始まったばかりのころ、女形の口は、真ん中に小さな点を描くだけのメイクだった。(有名な京劇俳優)梅蘭芳のころから今のように普通の口を描くようになった。当時、社会で大きな議論を巻き起こした。でも、今はみんなに受け入れられている」と林さん。

林さんは、無形文化遺産を秩序だてて受け継ぎ、発展させるためには、杓子定規な考えを捨てなければならないと考えており、取材に対して「以前は、母親と土産品を主に製作していたが、臉譜にもっと注目してもらい、伝承できるように、今は母親と共に学校に行って無形文化遺産プロジェクトや製作方法を紹介し、簡単な技術を直接教えている。また、子供たちに無形文化遺産プロジェクトに興味をもってもらい、一心に臉譜の製作を学んでもらおうと、コンピューター技術も使って学習コースウエアを製作している」と臉譜に新たな息を吹き込んでいる様子を語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年5月16日

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