中国人民対外友好協会の宋敬武副会長は「青少年は国家の未来と希望であり、中日友好の伝統もまた両国の青少年が継承し、発展させていく必要がある」としている。このような理念を受け継いでいくため、友好協会では2014年より日本人大学生を中国に招待し始め、現在までにすでに7回、計約650人の日本人大学生訪中団が組織され、大学生たちに中国を体験するチャンスを提供している。人民網が伝えた。
6月14日夜、2016年度第二回日本人大学生訪中団歓迎パーティが北京で開かれ、中国人民対外友好協会の宋敬武副会長、日本人大学生代表団団長を務める日中文化交流協会の入江観理事、在中国日本大使館の山本恭司公使らが歓迎パーティに出席し、挨拶を述べた。また北京師範大学、中央音楽学院などの大学から参加した約40人の中国人大学生と、早稲田大学、東京大学など日本の有名大学から参加した90人以上の日本人大学生がこの歓迎パーティに参加した。
宋敬武副会長は挨拶の中で、両国の青少年たちが将来中日友好交流の懸け橋や絆となることに期待を寄せると共に、中日両国の青少年には各種の交流活動や同世代の人々との相互理解を通じて、すばらしい友情を培ってほしいとした。また訪中団の日本人大学生たちには客観的に中国の本来の姿を理解し、中国で見聞きしたことを周りの日本人に広めていって欲しいと語った。
入江観理事は「民族主義や国家主義の立場から一つの国を見た時、往々にしてその国を本当に理解することはできない」という日本の著名作家司馬遼太郎氏の考え方を挨拶の中に引用し、真の意味で中国を理解しようとした場合、その国の一般の人々と触れ合い、観察し、思考する必要があると語った。そして訪中団のメンバーにはメディアを通じて知る中国ではなく、自らの目で本当の中国を見て、触れてほしいとした。
山本恭司公使は挨拶の中で、現在、日中関係は改善されつつあるものの、両国国民の互いに対する印象はいまだ完全には改善されたとは言えないとし、中国に対して悪いイメージを持つ日本人のほとんどが中国人と話したことすらないと指摘。青少年たちにはぜひともこの「中国人」という抽象的な名称を具体的な「人」に置き換え、今回の訪中ではより多くの中国人と接触することで、今後中国が話題に上った時には彼らの面差しを思い浮かべるようになって欲しいと語った。
当日のパーティでは中日両国の大学生による書道パフォーマンスが行われ、作品はそれぞれ日中文化交流協会と中国人民対外友好協会に贈呈された。このほかにも学生代表たちが古琴や竹笛の演奏、タップダンスやストリートダンスなど特色あるプログラムを披露した。
今回の日本人大学生代表団一行は総勢98人、6月13日から19日の日程で、北京、廈門(アモイ)、上海等の土地を一週間かけて訪問し、中国人大学生との交流を行う。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年6月16日