海南省三沙市の晋卿島海域は9月28日午後、風が強く、波も高かった。そんな悪天候の中、作業スタッフ5人は何本もの樹木を括り付けた大きな筏を挽きながら、海の中をゆっくり前進していた。三沙市政府網が伝えた。
この独特な運搬方法は、三沙海域というこの特殊な状況に合わせて作業スタッフが考え出した方法だ。大型船で大量の樹木を近くの海域まで運搬しても、潮位が低すぎるため、船は港まで近づくことができない。そのため、少しずつ分けて島まで運ぶしかないのだ。作業スタッフたちは板と発泡スチロールで作った手製の簡易運搬筏を使い、樹木をひと括りずつ港まで運んでいく。港に運び込まれた樹木は、その後、工作機械を使って一本ずつ島へと引き上げられていく。
同市が設立してから、これまでに39万本が植樹されており、かつては荒れ果てていた同島も今では木々が茂り、家畜が闊歩する豊かな島に変貌しつつある。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年10月17日
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