安徽省涇県丁家橋鎮後山村に住む俞宋桃さんは、同省の無形文化遺産「後山ハサミ」の製法技能を受け継ぐ職人だ。後山村の手作りハサミの歴史は古く、俞さんも15歳の時からそれを学び、これまで35年間、ハサミを作り続けてきた。新華網が報じた。
俞さんによると、ハサミの製作は鉄を切るところから始まり、鍛造し、研ぐまで80以上の工程がある。手の込んだ製法であるため、俞さんが1日に作ることができるハサミの数は平均10個ほどだ。俞さんは長年、若い丁稚(でっち)に技術を教えてきたものの、根気が求められるため、ほとんどが途中でやめてしまうという。そのため、後山ハサミの技能は後継者不足という課題に直面している。俞さんは、「ハサミを作り続けるのは、単に売るためではなく、この伝統技能を継承し続け、一人でも多くの人にこの伝統工芸を知ってもらうためでもある」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月21日
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