「オタク」とは、漫画やアニメ、アイドルなどのサブカルチャーの愛好者を指す。日本ではそんな「オタク」が選挙や世論において自民党を支持するという現象が起きているが、自民党は、「党の革新政策が若者の民意を代表していることを意味している」との見方を示している。実際には、これは単に、サブカルチャー本来の特性や自民党の政治家の戦略、オタクらの特殊な思考が絡み合った結果にすぎない。政治家はその点を利用して、オタクの中でも保守的な人を自分たちの支持者にするという政治戦略を展開している。(文:重慶大学人文社会科学高等研究院の潘■■ 、■は女へんに尼)
「保守的なオタク」が自民党を支持する現象
1970年代に誕生したオタク。「保守的なオタク」という概念において、「保守的」というのは、多くの若いオタクが、新たな保守主義やタカ派の姿勢を持つ政治家、政党、政策を支持することを指し、そのようなオタクは、多くの重大な政策をめぐる議論において、自民党を積極的に支持し、自民党の政策を批判するマスコミや民間団体を強く非難する。このような現象は当初、インターネット上で起こり、近年はオフラインの政治演説や選挙などにも拡大するようになっている。
このような現象をどのように説明すれば良いのだろうか?メディアの間では、「一般的ではない生活にはまり、人との付き合いも少なく、社会と疎遠であることから、オタクは戦後の進歩主義の成果を知らず、戦後の主流の最低ラインに挑戦する新保守主義路線を支持するようになっている。一方の政治家の一部は機会を捉えて、オタクは活力あふれる若者の文化を代表しており、新保守主義政策の『革新性』を反映していると主張している」という見方が優勢だ。
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