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中国人記者が日本の「走る高級レストラン」を体験

人民網日本語版 2017年03月30日10:08

「52席の至福」の先頭列車列車の乗務員たち鉄道を走る「52席の至福」キッチン車両。全ての料理がここで作られる。乗務員は料理を運んでくる時はいつも笑顔で、詳しい説明もしてくれる。「52席の至福」でしか飲むことができない限定ウィスキー2017年春のブランチホテルのトイレと同じくらい清潔感漂うトイレ通過する各駅では、駅員たちが手を振って感謝の意を示してくれる。
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高速列車が鉄道貨物運輸や旅客運搬業務の主力となりつつあるが、低速列車にはまだ需要があるのだろうか?運輸・運搬のほかに、列車はほかの機能を発揮できるのだろうか?日本はどのように低速列車を「金の成る木」へと変身させているのだろう?筆者は最近、西武鉄道初のレストラン列車「52席の至福」を体験した。国際在線が報じた。

「52席の至福」は、西武鉄道が2016年4月から運行を開始したレストラン列車。春、夏、秋、冬をテーマにした4両1編成で、その名の通り定員 52 人。車両の一つは多目的車両でもう一つはキッチン車両。もう2つが客席車両で、それぞれ定員は26人ずつ。車両の外装には四季がテーマの塗装がほどこされ、内装はオープンダイニングだ。

「52席の至福」の停車駅は東京の池袋、新宿、埼玉県の秩父の3駅。ブランチコースは東京から秩父に向かって出発し、ディナーコースは秩父から東京に戻るというパターンだ。新宿から秩父までの直線距離はわずか77キロであるものの、「52席の至福」の運行時間は約3時間。その間に乗客は、アミューズ、前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒーのフレンチフルコースを楽しむことができる。また、車内では、外の美しい風景を見逃すことがないようにという車内放送も時々流れる。

乗客に至福の時間を存分に楽しんでもらおうと、通過する駅では駅員や車掌たちが待ち構え、手や旗を振ってくれたり、「旅するレストラン『52席の至福』にご乗車ありがとうございます」と書かれた大きなポスターが掲げられたりしている。西武鉄道の田口文雄広報課長によると、「52席の至福」は特殊な列車で、ぜいたくな気分や限られた人しか乗れない優越感を乗客に感じてもらうというのが当初からの目的。そのため、外が暗くなってからもできるだけ駅員に通過駅に立ってもらい、感謝の気持ちを伝えているという。実際に筆者が乗った時には、3駅しかないものの、他の一般列車にレーンを譲るために、何度も駅に入ってからしばらく停車していた。しかし、田口課長は、「他の人がバタバタと列車に乗ったり降りたりしている時に、この列車の乗客はゆったりと食事をし、羨望の眼差しの的となる。心理的に大きな満足感を感じることができる」と、「想定内」であることを語っている。

現在、「52席の至福」は週末限定で、ブランチは1万円、ディナーは1万5000円。リピーターを呼び込むために、メニューは3ヶ月に1回変えている。それに合わせて、予約も3ヶ月分ごと販売される。春や秋など旅行シーズンになると、オンライン予約はすぐにいっぱいになるという。利用者は中年から高齢の夫婦が多く、海外から来た鉄道ファンもいるという。

「52席の至福」は、西武鉄道と秩父市が共同で開発したプロジェクト。秩父市は人気観光地ではないため、その経済に活気を注入しようと、市が西武鉄道と積極的に交渉し、「52席の至福」を開通させた。車内では秩父市の観光動画がずっと流されている。一人でも多くの乗客を呼び込もうと、同市は最近駅を改修し、さらに駅前に「西武秩父駅前温泉 祭の湯」を建設。駅は4月にリニューアルオープンする。

明治維新から戦後の高度経済成長期に至るまで、近代史上の日本の経済や社会の飛躍的発展は鉄道の建設と密接に関係してきた。そして、日本人は鉄道や列車に対して特別な思いを抱いている。今でも、新幹線の開通は、その都市や街では一大事となり、駅を中心とした商業センターの建設や観光客の到来が地方経済に活気を注入している。

また、少子化や人口が大都市に密集しているのを背景に、日本の多くの地方では鉄道の利用者が減少するという問題に直面している。廃止になる路線や廃駅ができるだけ出ないように、日本各地の鉄道会社は近年、「観光列車」を大々的に打ち出しており、「52席の至福」はその代表例と言える。観光列車と普通列車の最大の違いは、前者の乗客の主な目的がその「おもてなし」や車窓から見える美しい景色を楽しむためである点だ。そのような乗客にとって一つの都市から一つの都市へと移動するというのは重要な目的ではない。乗客に旅を存分に楽しんでもらおうと、観光列車のスピードは通常60キロ以下と、車より遅い。ある統計では、現在日本には観光列車が少なくとも34種類あり、薬膳料理を食べながら旅ができる列車やワインを楽しめる列車、走る美術館、豪華スイーツが楽しめる列車、寿司が提供される列車、温かいおでんを食べながらお酒が楽しめる列車などバラエティに富んでいる。

最近、日本の多くの鉄道会社が豪華寝台列車も打ち出している。列車は改装され、乗客は豪華な洋式の部屋や落ち着いた雰囲気の漂う和式の部屋に宿泊できるほか、特別に設置されたガラスの天窓から星空を眺めることができるプランもある。しかし、「豪華」というだけあって、値段も張り、安いプランでも1泊10数万円、中には1泊125万円というプランもある。それでも、乗客数が限られている観光列車は、「限定版」の好きな日本人に大人気。運行中の観光列車全てが満員御礼の状態になっている。日本人の「列車経済」の開発は現在進行形なのだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年3月30日

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コメント

中川 清三   2017-03-31125.53.124.*
 人民日報の記者が、西武鉄道が運行する「52席の至福」に乗車して、自から体験した観光列車の解説は、実に見事なリポートである。 日本は高度成長期を経て、20年以上に及んで低成長期に陥っている。人口比率も高齢者が多くなり、裕福な高齢者が増えてきて、外需に依存していない日本経済を、ゆとりのある高齢者をターゲットにして、内需を拡大化しようとする政府の方針と、鉄道各社の思惑が一致して、日本中に「観光列車」が誕生している。 日本人は昔から「一期一会」「おもてなし」に始まり、「旅館文化・温泉文化」が発達している。日本発のJR九州の「七つ星」豪華列車に刺激された、全国の鉄道各社は、日本特有の「切磋琢磨」の競争の段階に入り、あと10年もすれば日本を訪れる外国人観光客にまで「満足」を与えることだろう。もの作りだけではなく、人の心を揺さぶり「満足という至福」を提供出来る社会は日本だけだ。

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