中国高速鉄道車両の発展の起点は、2004年から順次導入された1型車、2型車、3型車、5型車の4種類の技術プラットフォームにある。このプラットフォームをよりどころにして、中国は消化、吸収、再革新を遂げ、中国独自の高速鉄道車両を生み出したが、引き続き未解決の問題が残されていた。中国鉄道科学研究院の張波研究員は、「こうした技術プラットフォームは標準が統一されておらず、車両の分配や調整を行うと『連結できない』とか『座席がなくなる』といった状況があった」と話す。
また車両の型の標準が統一されていないため、駅に予備の車両を準備したり、修理メンテナンスを行う場所に各種の型の部品をすべてそろえたりしなければならなかった。運転士も各種の型に対応した技術を習得しなければならず、非常に煩瑣だった。
そこで中国は12年から時速350キロメートルの中国標準の高速鉄道車両の研究開発事業をスタートした。その過程で、大西高速鉄道(大同-西安間)の総合テスト路線、鄭徐高速鉄道(鄭州-徐州間)、哈大高速鉄道(哈爾濱<ハルビン>-大連間)でテスト走行と運用のチェックを行い、時速420キロメートルでの交差テストと連結テストを行い、高速鉄道車両の交差速度と連結運行速度の世界記録を更新した。
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