◆5G社会を目前に 中国人のネット生活はどうなる?
さらに大きな変化が控えている。例えば、間もなく訪れる5G応用だ。
中国移動(チャイナ・モバイル)は上半期、上海市と広州市で5G試験ネットワークの設置を完了した。これによる通信密度は1平方キロメートル当たり10-100Tbpsに達する。つまり5Gは今後、スマホ通信量の1000倍以上の拡大をサポートし、高画質映画のダウンロードに1秒もかからないことになる。
米Cisco社は報告書の中で、世界のスマホ1台当たりの平均月間通信量は2021年に14.9GBに増加すると予想した。これにより、人々の多くの需要が満たされるようになる。これはまた人の自制心と実行力の大きな試練となる。
長沙市に住む趙さん(51)は、5Gが間もなく切り開く「新世界」について、「期待しているが、不安でもある。今でも多くのスマホアプリを使えないのに、今後さらに多くのものが登場すれば、本当にスマホがなければ生きられなくなるのではないか。もっと年上の高齢者は、社会から見捨てられるのではないか」と述べた。
実際に「断捨離」を選び始めている人もいる。「地下鉄蔵書活動(地下鉄に読み終わった本を置き、読書普及につなげる活動)」の流行や、微信がモーメンツに三日間以内の内容しか閲覧できない機能を追加した。テンセントはモバイルゲーム「王者栄耀(Honor of Kings)」にもユーザのゲーム没頭防止機能を追加した。これは通信量への意図的な制御、スマホの過度使用への反省だ。
金氏は今後について、「物質文明が発達するにつれ、社会の発展が速くなる。これは歴史の進歩の必然的な法則だ。スマホ族の幸福指数が上がったかは現時点では不明だが、将来的に人工知能をうまく活用できれば、娯楽の時間をより多く確保できるようになるだろう」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年8月14日
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