中国移動江蘇有限公司(江蘇移動)はこのほど「微信」(WeChat)の公式アカウントのプラットフォームで、2017年下半期に江蘇省蘇州市で5Gテストネットワークの運営を始め、実験ステーションを7~10ヶ所設置すること、またすでに10地級市でナローバンドIoT(NB-IoT、IoTはモノのインターネット)を開通しており、5G時代におけるIoTの研究計画でも全国トップを走っていることを明らかにした。この情報が伝わると、社会各界に高い関心と熱い議論を呼び起こした。
▽深謀遠慮 5Gネットワークインフラ建設がスタート
まもなく訪れる5G時代を迎え入れるため、中国では北京、上海、広州、寧波(ニンポー)、蘇州を全国に先駆けた5Gテストネットワーク建設都市として重点的に計画を立て、来年に大規模なアドホックネットワークのテストを行い、2019年に5Gネットワークの実際の建設をスタートさせ、20年に商用化を達成する計画だ。
中国初の5Gの経済社会への影響についての白書によると、30年には、5Gが中国にもたらす経済効果が6兆3千億元に達し、800万人の雇用を生み出すことが予想されるという。
江蘇移動は5G技術の研究開発と布陣を「世界をひっくり返すような力」で進めており、5G実験室を積極的に整備し、基礎的通信能力、車のインターネット(IoV)、インダストリアルインターネット、サイバーセキュリティなどの分野を重点として研究開発と革新を続けてきた。
蘇州に続いて、今年上半期には中国移動無錫支社(無錫移動)が複数の部門や企業とともに合意を締結し、5GのIoVテスト基地計画を展開し、無錫における国のスマート交通総合テスト基地の建設を推進した。
北京市懐柔区にも、世界最大の5Gテストネットワークが建設されており、中国企業がこのほど全国に先駆けてここで5G技術研究開発テストの第2段階を終えたばかりだ。
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