鍼灸治療を患者に行うトーマスさん(一番右)
自身が翻訳したスペイン語版の「黄帝内経」を見せるトーマスさん
1980年、大学を卒業したばかりだったトーマスさんは、メキシコ・カンペチェ州で地域ボランティアに参加していた時に、現地の医師が「針治療」を行っているのを偶然見かけ、強い興味を持つようになった。これが、トーマスさんと鍼灸の「縁」の始まりだ。知識欲の強いトーマスさんは海を渡ってそれを学びたいと思い、いろんな人に問い合わせたという。そして、ちょうどメキシコ政府が中国留学に行く学生を募るプロジェクトを行っていることが分かり、中医学を学びたいという強い思いで同プロジェクトに参加した。83年、トーマスさんはメキシコに戻り、中医クリニックを開いた。また、中医学文化のラテンアメリカにおける発信を拡大するほか、中医学、中医薬のスペイン語の参考資料の空白を埋めるべく、92年から「黄帝内経」を含む中医学の書籍の翻訳を始めた。
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