中国国家旅游(観光)局が発表した統計によると、今年上半期、インバウンド客の数が前年同期比4.5%増の延べ6510万人に達し、インバウンド客の数がアウトバウンド客の数を上回った。2016年、中国公安部から永住権取得を認められた外国人の数も前年同期比163%増だった。人民日報海外版が報じた。
美しい景色や奥深い文化、魅力あるグルメ、治安のいい環境、便利な交通機関、繁栄した経済、友好的な中国人……。現在、多くの外国人にとって、中国は魅力とチャンスに満ちた旅行先、居住場所となっている。中国に旅行に来たり、留学したりする外国人の多くは、居心地がとても良いため、そのまま残って就職するなどして、少しずつ中国の社会に溶け込んでいる。
親切な中国人
北京の大学の博士課程で学んでいるパキスタン人の大海さんは、北京に初めて来た日のことを今でも鮮明に覚えている。「パキスタンから来たばかりの時は、『ニーハオ』の意味も知らなかった。電話のカードもなく、住所も英語で書かれていなかったので、見つけることができなかった」という。そして、途方に暮れていた時に、親切な中国人が助けてくれ、「英語が上手な中国の若者が家を見つけてくれた。その時、中国語を頑張って勉強しようと決意した。中国語を勉強しているうちに、中国と中国人が好きになった」と振り返る。
北京景山公園で中国の古代皇宮の衣装を着て写真を撮影する外国人ら。(撮影:高炳)
魅力的な中国の伝統文化
外国人が中国で見るのは、美しい自然の景色や歴史・文化。多くの外国人にとって、最も魅力あるのは後者だろう。
あるキューバ人男性は、「キューバの孔子学院(中国が海外の大学などの教育機関と提携し、中国語や中国文化の宣伝などを目的に設立した公的機関)の先生が王少聡という、素敵な中国名を付けてくれた」と話す。王さんと中国の縁を結んだのが「孔子学院」。「僕は中国文化が大好き。特に、書道や水墨画が好きで、その奥深さは他にはない。ストレスが大きい時、それを見ると、心が落ち着き、リラックスできる。特に『写意画』は、自由に自分の考えを表現できる」。北京に来て以降、王さんは、中国美術館や国家博物館などに足を運んだといい、「北京は展示物などをたくさん見られる『天国』」と話す。
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