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アップルのOSやアプリに中国語名導入へ Siriは変更なし

人民網日本語版 2017年10月31日14:59

アップル関連の製品、システム、アプリは全世界統一で英語名称を使用しているが、アップルは近いうちに発表するiOS、watchOS、macOSの三大OSと関連アプリの中で、中国ユーザーが理解しやすいような中国語名を導入すると明らかにしている。

例を挙げると、アップルの「Wallet」は「銭包」、「Safari」は後ろに中国語を加えて「Safari瀏覧器」、「Finder」はオリジナリティあふれた音訳の「訪達」となる。

全ての中国語翻訳はアップルの中国クリエイティブチームが行っており、長い時間をかけて考案されたという。

これは、中国人消費者に対するより上質なサービス提供が主な目的だ。アップル製品はこれまで、その多くの購入客がアップルファンで、彼らはアップル製品の英語名称の理解には何ら問題ないとしていたが、アップル製品が徐々に多くの人に受け入れられていくにつれ、このような英語名称に戸惑う非アップルファンも出てきた。このような状況を考慮し、アップルは今回の「中国語名導入」に踏み切った。

アップルの発表によると、今回の中国語名導入は三大OSの数百のインターフェイス、デフォルトのアプリに及んでおり、中国大陸のユーザーがそのような特別待遇を受けることができ、その他の国・地域では現時点では似たようなサービス導入はないという。

アップルの中国語名への翻訳に関しては主に下記のようなタイプに分かれている。

①直訳タイプ

「Wallet」を中国語の財布を指す単語の「銭包」にするというように、中国語の意味をそのまま翻訳し、機能を探す際に、中国人が分かりやすいような直訳タイプ。

英語があまり理解できないユーザーも多いので、アップルの英語名称を不便だと感じる場合があるためだ。この他にも、「Mission Control」を「調度中心」、「Dock」を「程序塢」、 「Launchpad」を「啓動台」というように英語から中国語に直訳されている。

②中国語と英語の混合タイプ

「Safari」を「Safari瀏覧器」、「FaceTime」を「FaceTime通話」、「Touch ID」を「触控ID」とするように、世界的にもすでに広く知られている英語に中国語を加えて、中国ユーザーが理解しやすいようにしたタイプ。

③オリジナリティあふれる翻訳タイプ

「Finder」を「訪達」、「Animoji」を「動話表情」 、「Spotlight」を「聚焦」、「Clips」を「可立拍」、「GrageBand」を「庫楽隊」といった翻訳は、アップルのクリエイティブチームの基礎的な革新力が試される翻訳となっている。適した中国語を見つけるのは簡単ではなく、中国語と英語の要素を兼ね備え、中国ユーザーが理解できる翻訳が求められる。例えば、「Finder」を「訪達」とする翻訳は音訳と意訳といった様々な要素を兼ね備えており、絶妙な翻訳だと言えるだろう。

④英語名称を引き続き使用するタイプ

例えば、「Siri」という英語名は全世界で5年ほど使用されており、中国ユーザーもiPhoneを取り出してすぐに「Hi Siri」と呼びかけて音声アシスタント機能を起動させている。そのほか、「Hi Siri」という呼びかけが音声アシスタント機能の起動に関連しているため、中国大陸での「Siri」の呼び名が他の国・地域と異なったとしたら、その機能が起動できないという問題が生じる可能性がある。アプリを購入する「App Store」もほとんどの人に知られているので、英語名を引き続き使用する。

新たに導入される中国語名はiOSやwatchOS、いずれリリースされるmacOSの三大OSの隅々にまで採用される。これにより、iPhoneやMac、Apple Watchを起動させたとき、アプリのアイコンの下やシステム部分に新しく統一された中国語名を見ることができる。(編集YK)

「人民網日本語版」2017年10月31日

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