米アップル社の今年秋の新製品発表会の目玉だったiPhone8とiPhone8Plusは、発売後にこれまでのような価格がつり上がったり争って買い求めたりするような状況がみられない。在庫を抱え込んだダフ屋の嘆き節も続き、秋風が吹いている。アップルファンたちは既存機種と外観がそれほど変わらない8と8プラスには過去の新機種に対して示したような興味を覚えず、来月発売のiPhoneX(アイフォーンテン)を待ち受けているようにみえる。そんな折、価格が下がったiPhone7(アイフォーン7)が思いがけず第二の春を迎え、販売量の増加が目立ってきた。在庫切れの店もあるという。アップルは11月2日に今年度第4四半期の決算報告を発表する予定で、注目を集める8と8プラスの販売量は来月になればはっきりする。「銭江晩報」が伝えた。
▽7が思いがけない第二の春
これまでの経験に照らせば、アップルの人気製品とはいつも最新シリーズの製品のことだったが、今年は7が一時的に8のお株を奪っている。通販プラットフォームのデジタル製品取扱店では、7とiPhone7Plus(アイフォーンプラス)の月間販売量は1万5千台を超えた。最新機種の8は7万4千台だった。「iPhone7は一時欠品です」との札を掲げる売り手も出てきた。実際、7の意外な人気の原因は簡単なことで、値下げ後の価格が4500元(約7万6765円)からと安くなり、8よりもかなりお手頃になりながら、外観の点で両製品にはそれほど大きな違いがないことにある。両製品を比較すると、7のコストパフォーマンスの高さが際立ち、販売量もおのずと増えることになる。
8と8プラスの販売量は、今はまだ未知数だ。凱基証券のまとめた報告書によれば、アップルが初めて発表した8シリーズの売上高は前年同期の半分ほどだったが、ティム・クック最高経営責任者(CEO)はメディアの取材に答える中で、「8シリーズの2機種の発売第1週の市場での動きに大変満足している」と述べた。これは主にプロバイダーの8の販売量が非常に好調であったことによるものとの見方が出ている。
さきにプロバイダーが発表した一連のデータによると、8シリーズの発売から4日間の統計データでは、8の販売量は1万9908台、8プラスは3万4147台で、合わせて5万4055台になる。一方、昨年の7シリーズの発売から4日間の販売量は、7が5万5233台、7プラスが7万1012台だった。8を7と比べると、シリーズ全体で約42%減少したことになる。
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