28日、アリババグループ傘下の旅行予約プラットフォーム「飛猪(Fliggy)」に、「オンラインビザ申請センター」の機能が新たに設けられ、多数の国への入国ビザ申請手続きがオンライン化され、中国人の「海外観光」がより手軽に行えるようになった。「飛猪」の「オンラインビザ申請センター」は、OCRソフトの識別機能によって、申請書記入、ビザ用写真のオンライン自撮り、申請状況のチェックなどが可能となり、様々な国を対象として、指定された場所への書類引き取りや指紋登録などのプロセスは残されているものの、これまで極めて複雑で長時間かかっていたビザ申請手続きが大幅に簡略化されることとなった。人民網が伝えた。
〇ネット・イノベーションでビザ手続きの「好感度」アップ
利用者が「飛猪」の「オンラインビザ申請センター」でビザ申請手続きを行う場合、パスポートまたは身分証を携帯端末でスキャンすれば、それに対応する情報が識別されて申請書に自動的に転記される。これにより、もはや渡航先の国によって異なる申請書を用意する心配がなくなり、おなじみのオンライン情報に転記されたもの以外の必要事項を記入すれば、バックグランドシステムが自動的に記入した情報への対応処理を進め、各国の大使館・領事館が提出を要求する申請書が完成する。
必要書類への記入・アップロードが完了したのち、利用者はオンラインで手続きの進行状況をリアルタイムにチェックすることができる。また、指紋登録が求められるシェンゲン・ビザ(シェンゲン協定加盟国への短期訪問ビザ)については、一度指紋登録を行えば、ビザセンターに出向く必要はない。パスポートなどの資料が必要な場合は、指定された場所での書類引き取りのみで済ますことができ、資料を領事館あるいはビザ申請センターに直送すれば、進行状況もリアルタイムでチェック可能となる。
〇電子ビザ実施国・地域、全プロセスで資料のオンライン提出可能
中国人消費者、「機械一台で書類一件」で海外旅行が身近に
「飛猪」の「オンラインビザ申請センター」は、各国の大使館・領事館との相互協議・協力によって誕生した。各国のビザ申請・認可プロセスに則り、大使館・領事館、ビザ申請センター、指定代理機関などとシステムの連携を実現させた。今のところ、ルクセンブルク、マレーシア、日本のビザ申請手続きは、オンラインで可能となっている。東欧のシェンゲン協定加盟国ラトビアも、「飛猪」と在中ビザ申請センターにおける協力協議を進めている。
公開データによると、2016年、「飛猪」を利用して海外旅行をした中国人は延べ2800万人、年間ビザ取扱件数は1千万件を突破した。「飛猪」は、「ビザ申請のオンライン化と利便性をより高める目的で、より多くの国をオンラインビザ申請センターに組み入れるよう、現在尽力している。今後、中国人消費者は、『機械一台で書類一件』という形で気軽に海外旅行に出かけることができる」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年10月31日
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