「ニーハオ！」。10月31日午後、ロシアのメドベージェフ首相が人民日報社を訪れ、人民網を通じて中国のネットユーザーとオンライン交流を行った。中国語での挨拶は中国国民との距離をたちまち縮めた。中露関係の発展を後押しし、世々代々の友好の基礎を固める。今回の交流は非凡な使命を担っていた。人民日報が伝えた。

メドベージェフ首相は人民日報社の楊振武社長、王一彪副総編集長兼人民網会長の案内で、熱烈な拍手の中、スタジオに入った。

「第19回党大会は特別に重要な意義を持つ大会で、中国の将来の発展の青写真を描く重要な会議だった。ロシアは大会のプロセスと成果に注目した」。第19回党大会後初めて訪中した外国の政府首脳として、メドベージェフ首相はまず第19回党大会に関する中国ネットユーザーの質問に答えた。「第19回党大会で採択された決議はいずれも戦略的意義を持つ」「これらの決議の実行において、万事順調で、成功を得ることを祈る」。

10年越しの約束だった。10年前、当時ロシア第1副首相だったメドベージェフ氏はモスクワで初めて人民網を通じて中国ネットユーザーと交流した。メドベージェフ氏が外国のネットユーザーとオンライン交流するのは初めてであり、外国政府要人が中国ネットユーザーと交流するのも初めてだった。今回メドベージェフ首相は北京に到着したその日に人民日報社を訪れ、中国ネットユーザーと交流した。事前にネットユーザーから人民網に寄せられた質問は9200件余り。同日、ネットユーザーは両国関係からロシア観光ビザ取得手続きの簡素化まで、2018年のロシアでのワールドカップから2022年の北京冬季五輪まで、中国に対する印象から好きな中華料理まで、積極的に質問した。1時間近く続いた交流で、メドベージェフ首相は真剣に質問に答え、肩の力を抜いた話題にはたびたび朗らかに笑い、現場は盛り上がった。

「ロシアと中国は包括的・戦略的協力パートナーであり、両国関係は歴史上最良の時期にある」。メドベージェフ首相は「世界金融危機の影響は受けたが、ロシア側統計では昨年両国間の貿易は4％成長し、今年1～8月には35％成長した。これは良い成長速度だ。両国間には大規模な投資協力もある。『一帯一路』（the Belt and Road）建設とユーラシア経済連合建設の連結もさらに多くの協力のチャンスをもたらす」と表明した。

オンライン交流を終えると、メドベージェフ首相は「人民日報読者と人民網ユーザーが万事順調でありますように！」との言葉を喜んで記した。楊社長はメドベージェフ首相にプレゼントを贈った。過去10年間の人民日報の、メドベージェフ首相に関する報道の精選集だ。2008年5月に人民日報に寄せた自らの言葉を見て、メドベージェフ首相は大変感動し、時の経つのは早いものだと再び笑った。

「中露の友情は家族も同然、世界の安定はゴールドのように貴く、富貴の道を肩を並べて共に歩み、いつまでも別れず手を取り合って前進する」。中国ネットユーザーは、中露関係の素晴らしい未来への深い期待を込めたコメントを残した。歳月を重ねるにともない、中露の友情は世々代々受け継がれ、一層厚くなると信じる。（編集NA）

「人民網日本語版」2017年11月1日