ロシアのメドベージェフ首相が31日から中国を公式訪問し、第22回中露首相定期会談に臨む。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
ロシアは中国の発展を注視し、両国関係を重視している。プーチン大統領は第19回党大会に祝電を送った。10月26日に習近平国家主席と電話会談した際、プーチン大統領は両国関係を高く評価。中露関係は現代の世界の大国のむつまじい共存の模範といえるとの考えを示した。
国と国がいかに付き合うかは、中露の課題であるだけでなく、それ以上に世界にとって解決する必要のある難題だ。第19回党大会報告は「相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンの新型の国際関係の構築を推し進める」との答えを示した。中露関係はすでに新型の国際関係の「モデルルーム」となっている。
相互尊重は両国が調和ある共存を実現するうえでの基礎だ。中露は共同声明など重要文書で、「中露善隣友好協力条約」を順守し、互いに主権・安全・領土の一体性など核心的利益を守る相手国の努力を支持し、相手国が自国の国情に合った発展の道を歩むことを支持し、相手国の発展・振興を支持し、相手国が自主的内政方針を推し進めることを支持すると表明してきた。中露は上層部が緊密な意思疎通を保ち、様々な制度・メカニズムが連携して両国のスムーズな交流を支えている。
公平・正義は両国の包括的協力において当然の義だ。中露は共に第2次世界大戦の戦勝国、国連安保理常任理事国、主要新興市場国であり、国際・地域問題で一層緊密かつ効果的に協力し、地域及び世界の平和・安定・繁栄・発展を促進する責任と義務と必要がある。朝鮮核問題など地域の紛争問題への対処においては、中露は軍事的手段をとるべきではないと強調するとともに、混乱に乗じて利益を得ようとする国に対して警告し、情勢の暴走を効果的に防いでいる。
協力・ウィンウィンは両国関係発展の永続的原動力だ。双方は各々の強みを発揮し、互恵・相互理解の原則に基づき、発展戦略の連携及び「一帯一路」建設とユラーシア経済連合の連携をめぐり各分野の実務協力を深めている。両国はまた、人的・文化的交流及び協力をたゆまず推し進め、民意の通じ合いと文化的融合を世々代々の友好の基礎としている。
第19回党大会報告は「中国は積極的にグローバル・パートナーシップを発展させ、各国との利益の合流点を拡大し、大国の調整と協力を推進し、全体的に安定し、均衡的に発展する大国関係の骨組を構築し、『親・誠・恵・容』の理念及び『近隣国と親しくし、近隣国をパートナーとする』周辺外交方針に従い周辺国との関係を深め、正しい義利観と真実・真誠の理念を堅持して発展途上国との団結・協力を強化する」と指摘した。中露の良好な相互作用は、中国の特色ある大国外交設計の合理性と実行可能性を証明し、中国の「コミュニティ」建設の素晴らしい将来性を示すとともに、新型の国際関係構築の模範も示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月31日
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