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ココナッツの島・海南島の特色ある小吃――清補涼、抱羅粉、三角留

人民網日本語版 2017年12月07日14:58

海南料理は食材本来の味を活かすことを追求しており、その調理手順はそれほど複雑ではなく、新鮮で質の良い材料さえあれば、さっぱりと美味しい海南料理を作ることができると言っても過言ではない。11月30日から12月5日にかけて中国国内外のメディアが多数参加し、海南島のグルメを紹介する「最高の時と味を愉しむ海南・中外メディア海南グルメの旅」。一行は海南料理を味わっただけでなく、自ら作ることで海南料理を体験した。人民網が伝えた。

◆清補涼(豆類などのココナッツミルクがけ)

海口騎楼老街の「椰語堂」清補涼。

清補涼とその名を聞いただけで、爽やかさを感じさせるこのスイーツは、炎天の暑さとじっとりとした湿気の海南島で暮らす人々にとって欠かせない。椰語堂の出品総監である範春彬さんは清補涼の制作過程を記者たちの前で実演してくれた。

清補涼の作り方実演。

まず肉厚な成熟果のココナッツの果肉に砂糖を加えてジューサーにかけてココナッツミルクを作り、ろ過する。器にナツメや小豆、ハト麦、緑豆、ピーナッツ、タロイモといった暑さを和らげる効果がある下ごしらえ済みのトッピングを盛り、先ほどのココナッツミルクをかければ出来上がり。

琼海銀海雑粮街の清補涼。

清補涼はのど越しが良く、ココナッツミルクの濃厚ながらくどくない甘みと、トッピングの豆類の味が見事にマッチし、すっきりとしていながら、栄養価が高く、そしてひんやりしているという、まさに「清、補、涼」という名前そのものの3つの特徴を備えている。詩人の蘇東坡(蘇軾)が海南島に追放されていた際、現地の人々が作った清補涼を味わったところ、その美味しさに感動し、詩を詠んで讃え、その後は毎日必ず一碗は食べていたという伝説が残っているほどだ。海南の人々が作る清補涼は各家によって味やレシピが異なり、それぞれ特徴があるだけでなく、その時々でレシピを調整することで、それぞれの季節に合った滋養効果を発揮するのだという。暑い夏にはかき氷を加えることで、アイスクリームよりも栄養たっぷりな「清補涼かき氷」を作る。食欲が無いような場合でも、清補涼ならばこの1杯で十分なカロリーをとることができる。

◆抱羅粉(ビーフン)

海口の「么二」抱羅粉。

牛肉にタケノコの古漬け、ニンニク油、高菜、ピーナッツ、パクチー、青ネギという何の変哲もない食材だが、これらを合わせ、鶏肉などを煮込んだタレと一緒に抱羅粉の上にかければ、たちまち海南名物のグルメ「文昌抱羅粉」が出来上がる。

抱羅粉作りを体験する外国人記者。

抱羅粉は海南島文昌市の漢民族の特色ある小吃(軽食)で、伝承によれば、明の時代から盛んに食べられるようになり、文昌市抱羅鎮で生まれた小吃であることから「抱羅粉」の名がつけられたのだという。抱羅粉は広西壮(チワン)族自治区の螺螄粉と少し似ており、やや「臭み」があるものの、口に入れるととても美味しい。この「臭み」の正体は抱羅粉に必ずトッピングされているタケノコの古漬け。新鮮なタケノコを発酵させて作った漬物で、多くの人がその臭いに辟易するものの、その旨さを知る人々はその「臭み」が旨みであり、食欲が増すばかりか、後を引く美味しさであることを承知している。抱羅粉はツルツルとしたビーフンに熱いタレと独特な香りのトッピングで、ほんのりとした酸味と辛みが交じり合い、食欲をそそるグルメだ。

◆三角留(ココナッツフレーク餡の蒸し団子)

文昌金石金陵酒店の三角留。

三角留または三角楼と呼ばれる文昌で有名なこの小吃(軽食)は、三角形の形状からこの名がついた。この三角形の3つの角は、それぞれ福と禄、寿を表しているのだという。

三角留の生地と餡。

ココナッツフレークとピーナッツ、砂糖を混ぜ合わせた餡を白玉粉の皮で包み、三角形の形に整えて、バナナの葉の上において、蒸し器で15分ほど蒸せば、文昌の「老爸茶」になくてはならない三角留の出来上がりだ。

三角留作りを体験する外国人記者。

三角留作りを体験する外国人記者。

(文・玄番登史江、張靖)

「人民網日本語版」2017年12月7日

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