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「咬文嚼字」が選ぶ今年の流行語トップ10 「脂ぎった」や「気まずい」

人民網日本語版 2017年12月15日16:58

上海の雑誌「咬文嚼字」がこのほど、2017年「流行語トップ10」を発表した。「不忘初心(初心を忘れず)」、「砥砺奮進(錬磨と奮進)」、「共享(シェア)」、「有温度(温かみのある)」、「流量(パケット、ただしここでは人気のある有名人を指す)」、「可能×××假×××(多分、ニセの×××だった)」、「油膩(脂ぎった)」、「尬(気まずい)」、「懟(恨む)」、「打call(コール)」などがランク入りした。北京日報が報じた。

1. 不忘初心(初心を忘れず)

今年10月18日、中国共産党第19回全国代表大会が開催され、テーマに含まれていた「初心を忘れず、使命を胸に刻む」というフレーズが話題となり、その後もさまざまな業界で広く応用されている。

 

2.砥砺奮進(錬磨と奮進)

錬磨と奮進は、様々な困難に向き合いながらも、勇敢に前進することを意味してる。「錬磨と奮進」は、この5年間で中国が実現してきた成果をしっかりと表しているだけでなく、中華民族のイメージを生き生きと描写しているため、各種メディアの間であっという間に多用されるようになった。

 

3.共享(シェア)

シェアリング自転車が登場し、自宅からバス停や地下鉄駅までといった公共交通網ではたどり着けない「最後の1キロ」の移動問題を解消し、人々から高く評価されている。このほかにも、モバイルバッテリーや傘、バスケットボールなどのシェアも続々と登場し、人々の暮らしに浸透し始めている。

 

4.有温度(温かみのある)

今年5月8日、中国共産党党上海市第11回代表大会が開幕した。大会報告の中で、「上海は今後5年間で『人文之城』にならなければならない。つまり、建物は『読む』ことができるようにし、街はジョギングに適するようにし、公園は休憩に最も適するようにし、都市はいつでも温かみがあるようにしなければならない」と指摘した。「温かみがある」という言葉が流行したことは、人々が人間味のある都市の建設を願っていることを反映している。

 

5.流量(パケット、ただしここでは人気のある有名人を指す)

中国語の「流量」は本来、ある一定の時間内に川やトンネル、パイプなどを通過した液体の量を表したり、道路を通過した車両や人の量を表す。また、インターネット時代である現代において、この 「流量」は、一定時間内のサイトへのアクセス量を表すほか、スマホなどのモバイル端末でインターネットに接続した時に利用したデータ量を表す「パケット」も「流量」と呼ばれている。人気の高い有名人であれば、サイトへのアクセス量やスマホなどのモバイル端末によるネットの利用量を激増させることができる。そこから、2016年末から17年初めにかけて、芸能界では「流量」という言葉で、人気芸能人のファンの多さや人気の高さ、影響力の大きさ、商業価値の大きさなどを形容するようになった。

 

6.可能×××假×××(多分、ニセの×××だった)

「多分、ニセの×××だった」というフレーズが流行語になったのは、今年1月、テストの成績が悪かったことを嘆くSNSスタンプがネット上で人気になったことに端に発している。涙を流しながら「多分、ニセの教科書で復習してた」や「多分、ニセのテスト用紙を渡された」といったフレーズを苦悩の表情のイラストと組み合わせたスタンプが大学生たちの間で瞬く間に広がった。ここでいう「ニセ」というのは思い通りの結果を得られなかったり、想定外だったことを「ニセモノだったに違いない」と思い込むことで、不満や悔しいといった自分を責める気持ちにどうにかバランスを取ろうとする心情を表している。

 

7.油膩(脂ぎった)

「脂ぎった」が人気になったのは、あるネットユーザーが微博(ウェイボー)に投稿した「脂ぎった中年男性改善案」に端を発しており、同投稿はネットユーザーの間で大きな話題となった。その後、作家の馮唐や音楽プロデューサーの高暁松などが自身の微博アカウントに、「脂ぎった」下品な中年男性にならないための方法を書き込んだ。「脂ぎった」という言葉の流行から、多くの中国人が物質面において生活が改善した現在、健康的なライフスタイルを追求しようとする姿が反映されている。そして現在、「脂ぎった」の意味はさらに広がり、誠意がなく軽薄、身なりや体裁を気にしない、だらしないといった意味も含まれるようになってきている。

 

8.尬(気まずい)

今年は「気まずい」を意味するこの字が様々なシーンで使われた。例えば、「気まずいチャット」、「気まずい歌」、「気まずい料理」、「気まずい会話」などだ。この字はいずれも困ったことに直面したり、どのように対処すればいいか分からない場合に示す不自然な行為や態度を表現する際に使われている。

 

9.懟(恨む)

「恨む」を意味するこの字は、「あらさがしする」や「反抗する」、「反対する」という意味で広く使われた。

 

10.打call(コール)

日本語のアイドルを応援する意味の「コール」に中国語の動詞を加えて訳された流行語。中国でも特定の人や事、物などを応援したり、支持する時に使われている。 

(編集KN)

「人民網日本語版」2017年12月15日

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