新年の到来を迎え、日本では現在、年に1度の福袋商戦が繰り広げられている。「朝日新聞」の報道によると、西武百貨店は約1500種類の福袋を計15万個準備した。15万個を三が日で全て売ると仮定すると、1日に約5万個が売れる計算になり、日本でいかに多くの福袋が売られているかがよくわかる。人民網が報じた。
色々なものを詰めて封をした状態で販売される福袋。支払う金額よりも遥かに高い商品が入っている場合が多い。近年は、福袋の販売スタイルも多様化し、中身が見えるように透明の袋が使われていたり、中身が事前に知らされたりするスタイルも登場している。その他、大型家具や家電製品、自動車、家など、袋には絶対に入らない商品が「福袋」として販売されるケースもある。今年最も注目を集めているのは、「体験型」福袋で、元陸上選手の為末大さんのかけっこスクール「TRAC」でレッスンを受けられる福袋、杉本昌隆七段と将棋対局できる福袋、鉄道の車両を貸し切りにして挙式が行える福袋などが登場した。
では、最も人気なのはどんな福袋なのだろう?日本のある投資信託紹介サイトの分析によると、最も人気なのは約1万円の福袋。その特徴は中身が5-6万円相当であることだ。最もお得感があるのは6-7万円分の商品が入っている場合だ。
では、福袋を販売する店が赤字になることはないのだろうか?上記サイトが指摘するように最も人気の1万円の福袋に6万円分相当の商品が入っているとすると、単純計算で5万円の赤字になり、三が日に5万個を販売すると、25億円の赤字になる。
ただ、実際には、5-6万円というのは「定価」であって、仕入価格はもっと安い。そして、仕入れる量が多いほど、その価格も安くなる。また、福袋に入っている商品は、全てが最新の商品、最も流行している商品というわけではなく、型落ち商品や在庫処分品が入っている場合もある。さらに、福袋を買った客が他の商品を買ってくれたり、リピーターとなってくれるため、店側にとっては利益となる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年1月2日
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