李克強総理は10日午後、プノンペンで開催された第2回瀾滄江―メコン川協力首脳会議に出席した。新華社が伝えた。
李総理は「瀾滄江―メコン川協力は初めて流域6カ国が共同創設した準地域協力制度であり、『一帯一路』(the Belt and Road)の共同協議・共同建設の重要プラットフォームだ。瀾滄江―メコン川協力はすでに地域で最も活力ある、最も成果に富む協力制度の1つとなっている。中国側はメコン川流域国と共に瀾滄江―メコン川流域経済発展ベルトを築き、瀾滄江―メコン川国家運命共同体を建設したい」と表明。瀾滄江―メコン川協力の育成期から成長期への順調な移行を推し進め、準地域協力と南南協力の模範を築くために次の提案をした。
(1)水資源協力の着実な実施。互いに信頼し合い、理解し合い、支持し合い、上流・下流協力を強化し、互いの懸念に配慮し、経済発展と生態保護の関係を総合的にしっかりと処理する必要がある。水資源の持続可能な利用に着眼し、「水資源協力5年行動計画」を策定し、干魃・洪水災害の緊急管理を強化し、水資源と気候変動の影響など共同研究を実施し、水資源のモニタリングシステムを改善し、共に建設し享受する水資源協力プラットフォームを築く必要がある。
(2)水利施設建設など生産能力協力の強化。中国側はコストパフォーマンスの良い水利電力装備と建設力を備え、メコン川流域国のニーズに適している。中国側は企業が持続可能な発展の理念に従い、メコン川流域国で水力発電所、ダム、潅漑、飲料水プロジェクトに参加し、協力・ウィンウィンを実現することを支持する。「瀾滄江―メコン川諸国生産能力協力共同声明」をしっかりと実行に移し、瀾滄江―メコン川諸国コネクティビティ計画及び瀾滄江―メコン川諸国生産能力協力行動計画を策定する。現有の経済貿易協力区、クロスボーダー経済協力区を共にしっかりと建設する。
(3)農業協力の拡大。中国側は企業がメコン川流域国で農業製品の高度加工協力を実施し、第三国市場を共同開拓することを支持する。メコン川流域国と農業科学技術協力を深化し、農業技術交流、共同研究、投資・貿易協力のプラットフォームを築きたい。
(4)人的資源協力の格上げ。メコン川流域国の発展に早急に必要な各レベル人材の育成を支援したい。今年中国側はメコン川流域国の2000人に短期研修及び社会人学位教育、100人に4年間の本科奨学金を提供する。大学間の共同育成事業、職業大学協力の推進を奨励する。
(5)医療衛生協力の推進。関係国と感染症の共同防止・抑制メカニズムを構築し、国境を跨ぐ感染症の共同防止・抑制事業を踏み込んで実施し、瀾滄江―メコン川マラリア撲滅ネットワークを構築し、地域の衛生面の安全を効果的に守りたい。関係国の医療衛生システム構築に助力する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年1月11日
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