今年の「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」が1日に始まった。この40日の間に全国で延べ約30億人が移動することになる。この「世界最大規模の人口移動」において、いかに乗客をスムーズに移動させるかが、交通輸送部門の試練となる。次に紹介する多くのハイテクは、春運の焦りを和らげるとともに、春節の帰省をよりスマート、安全、便利にさせる。中央テレビ網が伝えた。
◆ハイテクその一 顔認証
甘粛省の蘭州中川空港で、カメラに向かい顔認証を受ける、初のペーパーレス通関を体験した乗客
甘粛省の蘭州中川空港ではこのほど、顔認証搭乗サービスが始まった。安全検査から搭乗まで搭乗券を印刷する必要がなく、顔認証だけでバリアフリー・ペーパーレス通関が可能になる。セキュリティチェックのすべての乗客の認証成功率が100%に達し、1人平均15秒で通過。うち顔データの収集と認証までの時間は3秒。
広西壮(チワン)族自治区の柳州駅で、第2世代身分証と切符を持ち顔認証システムを通過する乗客(1月26日撮影)
空港だけでなく、北京市、上海市、鄭州市、西安市、太原市、武漢市、広州市などの各都市の駅も、顔認証改札システムを採用している。乗客は第2世代身分証と青い切符を重ねて改札機に差し込めば、3−6秒で顔認証により駅構内に入ることができる。
◆ハイテクその二 ビッグデータで人数を数える
広州駅などの乗客の多い駅は、さらにAIマシンビジョン、ビッグデータプラットフォームスマート分析などの技術を採用している。重点エリアの人々をリアルタイムで監視し、ビッグデータにより人数を数えることで、駅全体にいる乗客の人数を把握する。混雑が続けば、関連部門は乗客を分散させる措置を講じる。
◆ハイテクその三 ダブルクラウドでスムーズに切符購入
春運で最も注目を集めるのは切符だが、2018年の鉄道春運オンライン切符販売が記録を更新し、切符の販売率が82.8%となった。これは切符予約購入サイトの「12306」が、2つの公有クラウドを使用し、「ダブルクラウド保障体制」を構築したためだ。これにより12306のサイトと携帯アプリが安定的に運行し、スムーズな購入が実現され、乗客の体験も大幅に改善された。
「インターネット+交通」も日増しに成熟し、人々の春運への焦りを和らげ、その快適性を高めている。「インターネット+移動」も徐々に改善され、春運で帰省する人々により多くの可能性をもたらしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年2月5日
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