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敦煌とテンセントによる「デジタルシルクロード」計画 壁画がゲームに登場

人民網日本語版 2018年06月27日15:17

莫高窟第55窟。キャンペーン「デジタル供養人」で集まった寄付金はこの洞窟のデジタル化保護のために使われる(資料画像 敦煌研究院による提供)

 

甘粛省・敦煌研究院は現在、インターネットサービス大手・騰訊(テンセント)グループと提携して「デジタルシルクロード」計画を進めている。現時点で、複数の提携プロジェクトが進行中という。うち、先陣を切って進められていた「デジタル供養人」はすでにネット上で見ることができ、壁画をゲームの背景画像に盛り込むプロジェクトもすでに設計段階に入っているという。敦煌研究院が取材に対して明らかにした。中国新聞網が報じた。

「デジタル供養人」では、消失しつつある敦煌壁画35点が紹介されており、「インタラクティブ」をクリックすると、クリエイティブ動画「デジタル供養人」を見て、敦煌の「供養人」文化を理解し、敦煌壁画にまつわる哲学的な話などを盛り込んだ「智慧錦囊」をゲットすることもできる。ネット上で閲覧可能になった初日に、100万人ものネットユーザーがクリックし、寄付も行った。

敦煌研究院・文化クリエイティブ研究センターの杜鵑・副センター長によると、敦煌「デジタル供養人」は、オンライン公益キャンペーンで、敦煌石窟の「供養人」の歴史にインスピレーションを得ている。1650年以上前、シルクロード沿線に住んでいた人々は、保護と導きを求めて、洞窟に仏像を安置したり、壁画を描いたりし、長年かけて仏教遺跡・莫高窟が形成された。洞窟を掘るためのお金を出した人が、敦煌莫高窟の「供養人」と呼ばれている。今回のキャンペーンで集められた寄付金は、敦煌莫高窟の第55窟をデジタル化するために用いられる。

オンライン公益キャンペーン「デジタル供養人」でゲットできる「智慧錦囊」(資料画像 敦煌研究院による提供)

その他、敦煌研究院は、テンセントQQ音楽と提携して、音楽イベント「古曲新創」を開催し、敦煌の音楽文化を革新的なデジタルミュージックに盛り込み、今年9月中旬には莫高窟九層楼でコンサート「敦煌盛典」も開催する計画だ。

杜副センター長によると、敦煌研究院はこれから、テンセントの大ヒットスマホゲーム「王者栄耀」と提携し、敦煌の要素を盛り込んだゲームのキャラクターデザインを作成する。デザインに敦煌文化が盛り込まれるほか、敦煌文化を説明するページも作成され、若者がそれを見て敦煌文化に対する理解を深めることができるよう取り組む。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年6月27日

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