中国核工業集団有限公司電子商取引プラットフォームが発表した情報によると、中核海洋核動力発展有限公司の委託を受け、上海中核浦原有限公司がプロジェクトの公開入札を行うことになった。科技日報が伝えた。
入札書類によると、同プロジェクトは既存の成熟した技術を踏まえた上で、中国初の砕氷総合保障船(原子力砕氷総合保障船)を建造する。砕氷と、極地の航路を切り開く能力を備え、さらに給電や海上補給保障、救援など一連の機能を備える必要がある。
記者の調べによると、同砕氷船の動力は、中国核工業集団有限公司の小型炉技術を採用する。浮体原発と原子力砕氷船は小型炉技術の重要な応用シーンになるとみなされている。
浮体原発の応用シーンにおいて、浮体プラットフォームに小型原子力発電装置を搭載することで、発電と海水淡水化、暖房、蒸気供給が可能になる。そして島嶼や海上掘削プラットフォーム、海上資源開発、極地・過疎地にエネルギー支援を提供できる。これは中国の未来の海洋戦略及び海上安全の重要な保障的措置となる。
関係者は、「浮体原発とは異なり航行する必要があるため、原子力砕氷船は動力により高い要求を突きつけることになる。より安定的で信頼性の高い出力が必要となり、特に砕氷の際には出力のより厳しい条件を満たさなければならない」としており、現在の小型炉技術は依然としてフィジビリティスタディの段階にあり、その後には国家エネルギー関連部門が着工を許可し、原子炉を船に搭載することになるとした。またこの関係者は中国初の原子力砕氷総合保障船の建設により、海上浮体原発への動力サポートの地ならしをすることができるとした。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月27日
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