第4回武漢国際EC博覧会の会場でこのほど、痔の治療薬で知られる馬応龍薬業の展示ブースに多くの来場者が集まっていた。そこに並べられていたのはおなじみの痔の治療薬や目の薬ではなく、化粧品やマタニティ・ベビー用品、健康食品といった商品で、そのラインアップが人々を驚かせていた。スタッフは馬応龍が生産する消化促進クッキーをその場で配り、来場者に試食してもらっていた。来場者の多くが、「馬応龍はもう私の知っていた馬応龍ではなくなった」と感嘆していた。武漢晩報が伝えた。
湖北省武漢市の老舗企業である馬応龍は実は分野を越えた活躍を得意としている歴史がある。同社は400年前に目薬で創業し、100年前、その目薬は北京でも名を馳せるほどの名声を誇っていた。1980年代には痔に悩む患者が同社に手紙をを寄せ、薬の開発を求めた。そこで同社は市場の需要に応じ、科学技術の難関突破を手にし、確かな効果を持つ痔の治療薬を開発した。
その痔の治療薬の米アマゾンのページには1000件以上のコメントが寄せられている。消費者の心からの絶賛コメントのおかげもあり、米国のネットではすでに「ネット有名人」としての不動の地位を築いている。しかし海外での人気とは異なり、中国国内においてはなんと目の隈を解消する抜群の効果で人気を集めている。
2006年、ある美容好きな人がこの痔の治療薬で目の隈を解消しようと塗ってみたところ、その効果が素晴らしかったため、ネットで情報を拡散し、たちまち多くの人から注目された。馬応龍薬業は市場の需要に応え、3年半をかけて目の隈を解消するのに効果的なコスメを開発。最近、この痔の治療薬にまつわる「都市伝説」が、SNSで再び取り上げられ、多くのユーザーが自ら試して、目の隈を解消する効果を確認できたとしている。
しかし一部の専門家は、痔の治療薬をアイクリームとして使用することを薦めていない。痔の治療薬には高い収斂性があり、長期的に使用すれば目の皮膚の老化が進み、肌のアレルギーを引き起こす可能性もある。馬応龍も微博(ウェイボー)公式アカウントで何度もデマを否定し、長期的にアイクリームとしては使用できないとしている。
痔の治療薬で有名な馬応龍だが近年はニキビパッチなどの機能性健康コスメを開発している。またベビー・児童ケア用品企業ともコラボし、お尻がかぶれにくい紙おむつをデザイン。さらには食品の開発も進め、やや不健康な人向けの消化促進クッキーなどを発売するなどネットユーザーたちを驚かせ続けている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月29日
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