どんな職業でも心をこめてするなら、いい仕事ができるものだ。遼寧省瀋陽市でデリバリーサービスの配達員をしている于海浜さんは、保温タイプのリアボックスを自作して、収入を増やしただけでなく、特許申請も行った。瀋陽晩報が報じた。
2016年、両親の世話をするため、于海浜さんは内蒙古(内モンゴル)自治区呼倫貝爾(フルンボイル)市から瀋陽に引っ越してきた。「瀋陽は他の都市より寒くなる時期が早く、10月には寒くなり始める。その時、リアボックスに入れる料理が冷めない方法を考え始めた。料理が温かいかどうかは、お客さんの満足度を左右し、雨の日も風の日も配達をする配達員にとっても大切なこととなる。以前、大雨の日に注文量が増え、最後の数件は料理が冷めていた。そのため、お客さんの僕のサービスに対する評価も下がった。保温するいい方法があれば、僕たちのサービスのクオリティも必ず大きく向上する」と于さん。
于さんは昨年10月中旬、ついに保温タイプのリアボックスを作ることにした。使ったのは発熱シートで、ボックスの底と周りに貼り、デリバリーに使う電動バイクのバッテリーから電源を取った。直径3ミリメートル、電気抵抗が3オームのシリコン製発熱線の長さは計11.8メートルで、ちょうどいい長さとなっているという。また、サーモスタットも取り付け、自動的に80度になるように設定している。
于さんは、「部品のほとんどはオンラインショップで買い、コストは150元(約2550円)ほど。組み立ててから、すぐにバイクに乗って試してみたが、その時はうまく保温できるかとても不安だった。でも、テスト使用の結果は素晴らしいもので、3時間以上保温でき、電動バイクの使用時間が30分短くなっただけだった」と話す。
そして、「中国国家知識産権局(知財局)に特許申請をして、受理通知書を受け取った」という。
于さんの発明品にはネットユーザーから称賛の声が上がっており、「どの職種にも優秀な人材は現われるものだ」、「平凡な職業でも、非凡な事を成し遂げることができる」などのコメントが寄せられている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月26日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn