中国が初めて完全に自主設計・製造したリージョナルジェットARJ21(Advanced Regional Jet 21)「翔鳳」が27日午前10時頃、テスト飛行・実験メンバーたちを乗せ、江蘇省の揚州泰州国際空港に向かった。1ヶ月のテスト飛行任務を通じ、国産大型機の設計改良、大規模商業飛行投入に向けたデータ収集・実験を行う。人民網が伝えた。
このナンバー「B-001」のARJ21は3機目のプロトタイプで、中国商用飛機有限責任公司にとっては国産大型機の飛行実現の功労者だ。ターボエンジン搭載の「翔鳳」は、満席(計90席)時の航続距離が2000カイリに達する中短距離リージョナルジェット。ARJ21-700は中国が自主設計・開発し、新型メカニズム及び管理モデル、設計・製造技術を全面的に応用し開発した独自の知的財産権を持つリージョナルジェットだ。中国初の独自の知的財産権をもつ民間航空機の研究開発・製造の幕開けとなった。同機の開発中には国産化と国際協力を通じ、機体製造で多くの技術的難関を突破し、国内の多くの空白を補った。ARJ21-700の主な競合相手は、ボンバルディアのCRJ900、エンブラエルのE175-E2、三菱のMRJ90。中国商用飛機有限責任公司は将来的にARJ21のロング版、貨物輸送版、ビジネスジェット版を発売する見通しだ。
同社が生産する国産大型旅客機C919より小ぶりなARJ21は、標準航行ルートの満席時の航続距離は2225キロで、主に中心都市から周辺の中小都市に広がる路線での使用の需要を満たす。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月28日
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