第10回BRICS首脳会議が26日に南アフリカ・ヨハネスブルグで開催された。5カ国首脳は「アフリカにおけるBRICS:第4次産業革命の中であまねく広がる成長と共同繁栄を共に図る」をテーマに、BRICS協力や関心を共有する重大な国際問題について踏み込んだ意見交換をし、広範な共通認識にいたった。新華社が伝えた。
習近平主席は「素晴らしいビジョンを現実に変える」と題する重要演説で、新産業革命の際立った特徴を明らかにし、BRICS協力の将来の発展について提案を行い、BRICSが手を携えて努力し、平和の永続する、普遍的に安全で、共に繁栄する、開放的・包摂的かつクリーンで美しい世界の構築を共に後押しする必要性を強調した。
習主席は「18世紀以来、3回の産業革命による覆すような科学技術革新は、社会生産力の大きな解放と生活水準の大きな向上をもたらし、人類の歴史の発展の軌跡を根本から変えた。今やわれわれはさらに大きな範囲、さらに深いレベルの科学技術革命と産業変革の最中にある。新技術、新業態、新産業が次々と現れ、各国の利益と命運は緊密に結びつき、深く融合している。これと同時に、世界経済の深いレベルの問題、構造的な問題、及び地政学的衝突、保護主義、一国主義が新興国と途上国の発展の外的環境に直接影響を及ぼしている」と指摘。
また「BRICSは歴史の大勢を把握し、戦略的パートナーシップを深め、『三輪駆動』の協力枠組を強固にし、第2の『黄金の10年』の素晴らしいビジョンを現実に変える必要がある」と強調。次の必要性を指摘した。
(1)経済協力の大きな潜在力を発揮させる。われわれは貿易・投資、財政・金融、コネクティビティ分野の協力を強化し、協力のパイを大きくし、確かなものにする必要がある。ルールに基づく多角的貿易体制を断固として守り、貿易と投資の自由化及び円滑化を推し進め、旗幟鮮明に保護主義に反対する。イノベーション先導を堅持し、BRICS新産業革命パートナーシップの構築を通じて、マクロ経済政策の協調を強化し、発展戦略の深い連携を実現し、BRICS及び数多くの新興国と途上国の競争力を高める。
(2)国際平和・安全を断固として守る。われわれは引き続き多国間主義の旗を高く掲げ、国連憲章の趣旨と原則を守り、紛争を対話で解決し、溝を協議で解消し、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンの新型の国際関係を共に構築する必要がある。
(3)人的・文化的交流及び協力を深く繰り広げる。われわれは引き続き民心の通じ合いを趣旨に、各分野で人的・文化的大交流を広範に繰り広げ、5カ国国民間の相互理解と伝統的友情を深め続け、BRICS協力を支える民意の基礎を強固にする必要がある。
(4)緊密なパートナーシップ網を構築する。われわれは国連やG20の枠組で「BRICSプラス」協力を拡大し、新興国と途上国の共通利益と発展空間を拡大し、広範なパートナーシップの構築を推し進め、世界の平和と発展に一層の貢献をする必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月27日
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